■交渉のポイントは「書面」と「冷静さ」
家賃値上げ通知が届いた際の交渉のポイントを三輪氏はこう述べる。「まずは応じなくていい、家主の言いなりにならなくていいということを知っておいて、そして、『現時点でそちらの主張には応じませんよ』ということをちゃんと主張する」。
さらに、具体的な対応策として「家主側がもし値上げの根拠について明確にしていない場合には、どうして値上げとおっしゃっているんですか?と聞いてみると、それが本当にちゃんとした理由かどうかが判断できる。無理なことを言われたから家賃を払わないというのは絶対ダメなので、『これまでの賃料はちゃんと払いますよ』ということと『話し合いには応じますよ』ということをちゃんと意思表示する。あとは、『借地借家法で一定の考慮要素が定められているというのはお互いの共通認識ですよね』ということも示した方がいいと思う」とアドバイスした。
また、交渉の記録を残す重要性についても言及。「意思表示に関しては、後から誰が見てもわかるように、ちゃんと形に残る方法で回答することが大事。例えば、電話で言ってないのに言ったことにされたりとか、こっちが言ったことを聞いていないと言われても困る。だから必ず文章、書面に残しておくのがいい」。
「貸している側、借りている側で継続する関係がある中での話し合いなので、冷静にじっくり構えて話し合う姿勢を持つことがまず大事。話し合いというと喧嘩みたいに思う人がいるけど、決して喧嘩ではない。意見を言うのが苦手な人もいるが、自分の立場を守るのは自分しかいないということ。そういう意味では、言われた通りにやってモヤモヤするよりも、ちょっとここは頑張ろうっていう1個1個の積み重ねが大事だと思う。もし自分だけで不安なら弁護士に相談を」と締めくくった。
(『わたしとニュース』より)
この記事の画像一覧
