■信頼できる政治家を見抜く「3つの視点」
では、有権者は政治家の話し方のどこに注目すればよいのか。千葉氏は3つのポイントを挙げる。
1つ目は「過去、現在、未来の軸に分けて聞く」こと。「“過去”は、こういうことやってきたという実績、“現在”は今こんな課題がある、“未来”はこんな政策をするとこういう社会になるという話。意外と未来の話ばかりになっていることがある。これは政治のカルチャーとも関連があると思っていて、政治家の方と話をすると、良いものは言わなくてもいい、伝わるんだ、むしろアピールしないことの方がかっこいいんだと思っている現役の政治家も大勢いる。すごく仕事を頑張っている方も、あえて過去は話さずに未来のことばかり話しているという人もいる」
「ただ、有権者としては、その未来を実現するために、今どんな課題にアプローチしているのか。その人が実現できるのはなぜなのかという、この3つを掛け合わせて政治家が話せているかという点が、やはり説得材料になってくると思う」
2つ目は「“語っていないところ”から感じる」こと。「ついどんな言葉を言っていたかに注目するけれども、その裏に隠れているものを探しましょうということ。例えば、今回だと『検討する』という言葉を使いながら話しているところもあると思う。検討というのは、よく考えると、26年度内なのか30年ぐらいかまでなのかで違う。『景気を良くする体制を整えます』なのか、『何年以内に所得を何パーセント底上げします』と時間軸に触れているかどうか、具体的な数値があるのかどうか。こういうところに目を向けていくと、決まっているのかいないのか、意志が強いのかそうではないのかがわかる」。
「いろいろ討論会を見る中で、元々は言っていなかったけれど、追加で具体的に言っていることもあったりする。なので、そこの変遷などを見ていると、またさらに詳しいことがわかってくると思う」
そして3つ目は「選挙演説は企業面接と同じ視点で聞いてみる」ことだという。「私も採用面接官をやることがあるけれど、皆さんも自身を面接官だと思っていただいて、知らない候補者の方が来て『これをやりたいです』『あれを変えた方がいいと思います』と言われた時に、本当にできるの?と思われると思う。じゃあどうしてやりたいと思ったのかという価値観もそうだし、その方のこれまでの経歴、何を実現してきたという経験の部分もそうだし。いろいろなところを総合的に面接で聞いて、初めてこの人と一緒に働きたいと思うと思う。そういう面接と同じ視点で見てみるというのは、政治家の言葉を見極めるポイントになる」。
(『わたしとニュース』より)
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