意識がなかったのだろうか。佐々木氏は「意識はあったと思う」と推測する。事故を起こした公用車は、事故が起きる1つ手前の交差点でシフト操作を行ったことがわかっており、佐々木氏はここに注目する。

「シフトを操作することによって車の運転の状態やギアの状態を変えるわけだから、それは運転手の意志そのもの」(佐々木氏、以下同)

 さらに、公用車は事故直前、ハンドルを右に45度切っていた。この動作の意味をこう推測する。

「事故を起こした車がそのままの車線を保って交差点に進入していこうというのであれば、赤信号で停止していた車に追突する形で大破してしまう。今回の場合はハンドルを右に切って、停止している車に追突するのを避けるようにして交差点の中に入っていった」

 今回の事故、公用車が事故を起こしたのは、赤信号に変わってから68秒後。つまり、赤信号に切り替わってすぐにすり抜けようと進入したわけではなく、すでに信号待ちの車が並んでいたと考えられる。

「居眠りとか、脇見しているとか、そういった状況ではなく、ちゃんと自分の運転経路を視界にとらえて、その通り運転していたと考えられる」

なぜ事故は起きたのか
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