金の価格はいつ戻る?

1980年「金」急騰からの暴落
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 過去の金の価格の暴落については「1980年にもとてつもないバブルが起きて、大暴落が起きた。当時はイランで革命が起きたりソ連のアフガン侵攻で地政学リスクが高まって1年で価格が約4倍になった。だがFRBがインフレ対策で政策金利を20%まで引き上げ、預金へと資金が流出し、価格が半額以下に。その後、再び最高値を更新するまで40年もの歳月を要した」と説明した。

 現在も「暴落」と言っていい状況だが、「戻る」ために時間はかかるのか?

 平山記者は、金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏の「前回ほどの低迷にはならないのでは。中国やブラジルの中央銀行は金の現物購入を増やしている。インドや中国など可処分所得が増えた国では個人の長期保有の需要も根強い。地政学リスクの高まりも懸念される中で金の信頼性が失われることはない」という分析を引き合いに出した。

 また、円相場と金価格の影響については「高市政権の圧勝もあり、アメリカ株と比べて強い日本株は買われやすく今後は円高方向に振れていくことも考えられる」と予想するSMBC日興証券のチーフテクニカルアナリストの吉野豊氏の分析も紹介した。

 吉野氏は「金は物価水準やマネーサプライなどと比較して上げ過ぎともいえる水準にまで上昇してしまっている。短期的には1トロイオンス(約30グラム)あたり4510ドルか、場合によっては3700ドル程度に下落する可能性がある。しかし、今後ドル安や米国株の不安定な動きが続くとみられる中で金の下げが続く可能性は低く、下げが一巡した後は再び強い反発が生じるとみられる。ただ当分の間、1月の高値5354ドルを上回るまでには至らず、1〜3年は高値圏でのレンジ相場が続くとみられる」と予想している。

 先を見通せない現在における資産形成の注意点については「歴史的に株が下がるタイミングで金は上がり、ポートフォリオを守るとよく言われている。個人投資家も『守り』として金を持っておいた方が良いという指摘もある。アメリカの機関投資家もAI関連の株を買う一方でリスク避けるために金も買っているという。今の日本では普通預金だけではインフレによって資産が目減りしてしまう。スマートフォンなどでも調べたり勉強したりすることはできる。まずはお金の流れや仕組みを理解することが重要なのではないか」と述べた。

ABEMA/ニュース企画)

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