■選挙が“短期イベント”に…若者の影響力が増大
有権者の政治意識に詳しい松本名誉教授は、高市総理の人気を背景に、勝ち馬に乗りたいという若者の心理によって自民党一強への勢いが生まれたと指摘する。
「今回は『こっちがトレンドだ』『こっちに勢いがある』となると、そこに自分も乗っかろうと、そこに参加しようよとなる。選挙っていうのが短期的なイベント、盛り上がりで結果が出る、“消費者イベント”になった。X(旧Twitter)やTikTokなど日常生活に不可欠な情報源になったSNSで、選挙も消費される」
こうした選挙のイベント化の流れは、徐々に中高年にも広がってきているという。
「今回、『政党って何なの?』と。きちんと政策を掲げて支持者を確保するのが政党であり、選挙だと思ってきたわけだが、そういうのは一気に吹き飛ばされた。高市さんに対して賛成か反対か、イエスかノーか。要はもう政党っていうものが1つの選択基準になっていない。そうなると、ほとんど政策の議論っていうのが深まりようがない」
2025年の参院選では「手取りを増やす」「日本人ファースト」といったスローガンが注目されたが、今回はそうした言葉さえも「高市総理かそれ以外か」の2択にかき消されたと松本名誉教授は振り返る。
さらに、高齢者の割合が多い時代であっても、トレンドを作り出す若者の影響力は今後増していく可能性があるという。
「若者が前回に比べて参院選でも投票率がぐんと上がった。その中で、参政党や国民民主、こういう政党が勢いを持って、その後政治が少し動いた。そういう意味で、自分の一票にリアリティを持った若い人たちが増えてきているので、『シルバー民主主義』とあれほど言われたものも、そろそろ世代交代、若い世代の勢いが徐々に上回ってくる、こういう変化というのは起きてくると思う」
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