
気象庁は23日、関東地方に“春一番”が吹いたと発表。2年ぶりの観測となりました。
【画像】熱々の“おもてなし”に困惑…東京地方で2月に夏日 渇水で“井戸枯れ” 農業被害も

東京・青梅市では、午後2時過ぎに25.1度まで上昇しました。島しょ部を除く都内で、2月に夏日は、観測史上初のことです。
山梨県の甲府市でも、25度以上の夏日を記録。この時期としては、104年ぶりとなる5月並みの高い気温となりました。
和歌山県新宮市でも25.2度を観測。この記録も近畿地方では、観測史上初です。

23日に夏日を記録したのは、16地点。太平洋側の多くの場所、特に、関東周辺で暑い一日となりました。

大陸にある発達した低気圧に向かって、強い南風と季節外れの暖気が流れ込み、各地で記録的な高温に。低気圧に近い北海道では、台風並みの暴風となりました。
北海道・稚内市のフェリーは、大時化で全便が欠航しました。

先週、積雪量が105センチにも達した札幌市では、この3連休で、雪が一気に溶けだしました。路面の状態が悪化し、車体を揺らしながら車も走ります。いたる所で、スタックが発生。雪から抜け出せない車が相次ぎました。

埼玉県滑川町で、51年続く『完走マラソン大会』。広大な公園の中を、初心者や子どもにも時間をかけてでも完走できるようにと、この名が付けられました。

付近の最高気温は24.1度と、夏日一歩手前。汗だくでゴールするランナーたちのかたわら、次々、準備されていたのはアツアツのうどんです。

参加者
「満足の味という感じ。(Q.暑いなか走り終わって、また熱いものを食べるのは)まぁ、熱いほうがうどんはおいしいです」

2週間ほど前、大雪に見舞われ、公園は一面、銀世界。だから、参加者が走った後に振舞うのは、“あったかメニュー”が恒例でした。
参加者はもちろん、主催者側もこの暑さは想定外です。

武蔵丘陵森林公園広報 内山瑚々乃さん
「2月の開催になるので、『走った後にあったまってもらおう』と、おしるこやうどんを用意しています。ここまで(気温が)高くなるとは思っていなかった」
カラカラの天気が続き、深刻化しているのが、各地にあるダムなどの水不足です。


群馬県富岡市にある大塩貯水池。満水時と比べ、20日現在で、貯水率は18%まで低下しました。
富岡市によりますと、甘楽町・高崎市の一部地域で、農業用水を断水しているとのことです。
水不足は、野菜づくりの現場にも深刻な影響をもたらしています。

シイタケとマイタケの生産を行っている会社。シイタケの菌床には、十分な湿度が欠かせません。

妙義産業 東間隆光社長
「湿度が高いと、おまんじゅうのようにいい形になる。水がかかりにくいと薄くなる。頭が平らになって、ひび割れる」
そのため重要なのが、ハウス内の散水作業です。

妙義産業 東間隆光社長
「15~20分くらいを1回、欲を言えば、もう1回かけたい。ハウスの中にもやがかかるくらい」

しかし、いまは5分ほどしかできないことも多いといいます。ハウスには水道を引いていないため、作業に使う水はすべて井戸水でまかなっていますが、その井戸がほとんど枯れてしまっています。
妙義産業 東間隆光社長
「ここまで雨が降らないのは初めてなくらい。まとまった雨がない」
