◆トランプ政権が検討する「2段階攻撃」のシナリオ
外交面では、アメリカのトランプ政権がイランに対し「2段階攻撃」を検討していると報じられている。これは、まず核関連施設を空爆し、それでも譲歩しない場合は最高指導者ハメネイ師の体制打倒を目指す大規模攻撃を行うというものである。秋山氏は、この作戦の軍事的な意図と、イランが隠し持つ核能力について解説する。
「アメリカがもし攻撃するとするなら、新たに(核に関する)情報を掴んでいるか。もう1つは、(前回の)爆撃の後に400キロぐらい60%濃縮ウランがあったが、この400キロのウランがどこに行ったか実はわかっていないと言われている。モサド(イスラエル諜報特務庁)などのインテリジェンスで場所をつかんでいて、そこを攻撃してしまおうということなのかもしれない。今、濃縮施設は前回の爆撃でおそらく稼働できないので、虎の子の400キロの濃縮ウランを使えないようにしてしまえば、その後の工程がどうであろうと核兵器の製造には至らない」。
しかし、空爆による核施設の破壊は可能でも、9000万人の人口を抱えるイランの体制転換は容易ではない。秋山氏は「イランは9000万人いて、イラクよりもっと難しい。だから、普通に考えれば見通しがない」と、軍事介入が泥沼化するリスクを警告した。
◆「自国を攻撃してくれ」当事者が抱く断腸の思い
