■憲法改正に若者世代は賛成7割…中身なき「賛成多数」に瀧波氏が苦言
ANNの世論調査で、武器の輸出解禁については過半数が反対している一方、憲法改正についてはすべての年代で「進める動きに賛成」が反対を上回り、18〜39歳の若い世代では7割が賛成と回答したことが明らかになった。
この結果について、瀧波氏は厳しい見方を示した。
「武器の輸出に関しては反対が半分になっているが、国民はよく知らされていない。これが戦争に肩入れすることになると考えて、反対・賛成で分かれているけれども、本当はもっと情報が必要だと思う。何のためにするのかを知らない人が多いと思う。また、憲法改正の方は質問もどうかと思う。どう憲法改正するのか、その枠組みや内容の部分を問わないまま、憲法改正どうですか?と聞いて賛成・反対って、マジで意味ないと思う」
「例えば、中学生に校則変えたいと思いますか?と聞くのと大して変わらないと思う。中学生だったら、制服をなくしてくれるのだったら、校則を変えるのもいいと思いますと言うだろうけれど、先生側にとっては、もっと生徒を厳しく取り締まる校則に変えるかもしれない。そこの中身を明かさないで、賛成・反対を聞いたとしても全く意味がない」
憲法改正について「賛成」が上回った背景について、澤井氏は「戦後が終わったという感じ。石破前総理の戦後80年談話が以前話題になったが、戦争の記憶を持っている人々が年々少なくなってきて、記憶の風化が起きているのではないか」と分析。
一方で「憲法改正の一番の肝は9条だと思う。自民党は自衛隊の明記を掲げるにとどめているが、何を最もやろうとしているのかはっきりとは言っていない。4項目は挙げているが…」と、具体的な内容が曖昧であることに触れた。
また、賛成と回答した人々の心理について、徳永有美キャスターが「何を変えるからという点は、もしかしたら曖昧なままで、高市氏が進める憲法改正だから賛成と答えている人も多いのかもしれない?」と聞くと、「もしくは日本人として憲法改正を1度もやったことがなくていいのかというところだったりもするのかも…」と続けた。これに対し、瀧波氏は「別に良くないですか。チャレンジするようなものではない」と懸念を示した。
憲法改正の現実味について、澤井氏は「衆議院で3分の2、自民党だけで取ったわけだから、かなり現実味がある。ただ、参議院の方はまだないが、参政党も議席が多いし、(野党を含め)改憲勢力を見ると3分の2ある。かと言って2年半後、参院選でいきなり国民投票というスケジュール感ではおそらくないと思う」と解説した。
最後に瀧波氏は、メディアや有権者のあり方について「憲法改正をやりたがっているのはやりたがっていることとして、メディアもきめ細かい情報発信をもっと増していかなきゃいけないと思う。賛成か反対かを聞かれた時に『どういう内容で?』と国民も聞き返さなきゃいけないし、質問する側ももっと高い質を求めてほしい。こんなグラフで機運が高まったと思われたらたまったもんじゃない」と警鐘を鳴らした。
(『わたしとニュース』より)
この記事の画像一覧
