「中受離職」のリアル…深夜のマル付け×フルタイムに限界?当事者「どっちかしか出来なかった」「同僚にもったいないと言われたが」慶応大教授「子どもが小さい時の時間投資効果は大きいが…」

わたしとニュース
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 番組では、およそ20年続けた仕事を受験のために辞めたという別の保護者にも話を聞いた。「気力と体力の限界」だったという。午前5時半に起床し、子どもと一緒に勉強。日中はフルタイムで働き、夜は子どもと塾の課題に取り組んでいた。塾のクラス分け対策など、テキストやマニュアルが存在しないものは子どもに合わせた独自の教材を作り、寝るのは日付が変わってからという日が続いていたという。

 また、現在娘が中学受験を目指している女性Cさんは「フルタイムやりながらではかなり厳しい。漢字と計算の丸付けをするだけでも結構時間取られて。ちょっとした計算ミスを教えるだけでも、10、20分あっという間にかかってしまう」と語る。

 仕事を辞めたきっかけは受験ではなかったものの、現状ではフルタイムでの復帰は厳しく、しばらくはパートなど融通の利く形で働く予定だという。

 子どもの受験が保護者のキャリアに影響を及ぼす状況について、仕事を辞めたAさんは次のように話している。

「会社の周りの人には『もったいない』と言われた。もったいないかな…と自分でも思ったけれど、天秤にかけた時に娘の受験を一生懸命やったとなった方がより良いのではないかと。正直悩みもしたけれども、働いてきたレコード(職歴)と娘を比べると、娘の方が大事だなと思ったので。もったいないから、ということで会社員を続けて、娘のサポートをしない選択は私の中では違うかな、そう思ったらまあいいかと思って、スパッと辞めようと振り切れた」

 こうした中受離職のリアルについて、中室氏は「個々人の選択だと思うので、こどものサポートをしようと思って就労を一旦中断した選択はありうるが、一方で、こうしたケースから、『受験するのだったら私も仕事辞めなきゃいけない』と思う必要はないと思う」とコメント。

「親の就労が子どもの学力に与える影響は非常にミニマルだという研究もあるので、就労しているからダメというわけではないことを知っておいていただく必要がある」

中室氏「長期的には主体性が失われる可能性も」
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