■「分断国家」悲劇と党の変質
18歳の誕生日に共和党員に登録し、党を支えてきたストラテジーアドバイザーのトム・ローガン氏は、2021年に離党の決断をした。トム氏は、トランプ氏は変わっていないが、共和党そのものが「カルトに近い存在」に変質したと訴える。
「私は若い頃にカリフォルニアで、レーガン元大統領の研究センターでアルバイトをした。今はその時代のレーガン主義とは全く違う共和党になった。トランプが変わったのではなく、党が変わった」。
トム氏が何よりも嘆くのは、国内の深刻な分断だ。2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが起きた。国民にとってこの上ないショッキングな事件だったが、その結果、当時のブッシュ大統領の支持率は90%を超えた。「あの時は民主党でも、共和党でも、みんな一緒だった。素晴らしいアメリカであった。今もそうなれる可能性はあるが…」と期待はしていたものの、現在はまるで異なっていると嘆く。
「今はもう完全に正反対で分裂国家。大統領は国を統一する人。分断しないようにするのが仕事なのに、発言が分断を招くものばかり」と語り、その影響は家庭にまで及んでいるという。「自分の家族であったとしても、感謝祭でもクリスマスでも集まる時に『政治の話をしないで』というものがある。そうしないと、誰か立って帰ってしまう。それはひどい状態だ」と、家族の絆すらも壊れていると指摘した。
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