外国人観光客数が過去最多となる中、各地でオーバーツーリズムなどの問題も発生してい
る。ニュース番組『ABEMA Morning』では、「おもてなし」で問題解決に乗り出した福岡県の中高生たちを取材した。
福岡県の太宰府市で流暢な英語で外国人観光客をバス停まで案内する高校生。ガイドを務めた高校1年生の今里優来さんは「初めて外国人の方を案内して少し緊張している。これから慣れて頑張れたらいいな」と話す。
流暢な英語を駆使して外国人観光客を案内するのは、中学1年から高校1年までの生徒たち。彼らが行っているのは太宰府市の歴史遺産を紹介する観光ガイドだ。
近年、各地で問題となっているオーバーツーリズムの解消も目的の1つだというこのプロジェクトは、実は生徒たち自身が発案し実現させたものだという。
実際に太宰府へ案内する場面では、外国人観光客がオススメの食べ物を尋ね、生徒が人気の「梅ヶ枝餅」を英語で紹介。味やスタンプでもらえるというイベントについて伝えると、観光客は喜びの反応を見せた。また鳥居をくぐる際には、生徒がおじぎをして日本の文化を示した。
今里さん「太宰府天満宮の魅力、周りの魅力だけではなく日本の文化を知ってもらいたいという気持ちが強かった。神社での参拝のルールを教えることも絶対にしたいという気持ちでやっていた」
学問の神様、菅原道真公を祀る太宰府天満宮がある太宰府市には年間800万人を超える観光客が訪れる。貴重な歴史遺産などが多数点在する歴史の街だが、観光客は有名な太宰府天満宮に集中している。交通渋滞やごみの問題など、オーバーツーリズムによる課題が認識されるようになった。
プロジェクトリーダーを務める高校1年生の生徒は「大宰府政庁跡や戒壇院、観世音寺と呼ばれるお寺などを実際に歩いた。やはり少し離れているというのもあって観光客の方は少なく、そもそも認知度が低いことが明らかになった」と話す。
そこで立ち上がったのが、太宰府天満宮からもほど近い私立学校、リンデンホールスクール中高学部の生徒たちだった。「日本の良さを世界に発信する」という教育方針に基づき行われている探究プログラムの中で、生徒たちは太宰府の魅力と、観光での問題についてフィールドワークを通して学んできた。
今里さんは「学校が遺跡の周辺にあるので、通学路の駅でいろいろな観光客の方に『太宰府天満宮にどうやって行けばいいか分からない』とたくさん聞かれた。私たちが困ったというより、日本に楽しみに来てくださっている方に分かりやすくされていないところにも問題点を感じた」と振り返る。
観光客が多い太宰府周辺で「オーバーツーリズム」を解消するには
