■和解交渉に編集者が関与?「あり得ない話」
2020年2月、漫画『堕天作戦』の作者である山本章一氏が児童売春・ポルノ禁止法違反で逮捕・略式起訴・罰金刑を受けて、連載が一時中止になった。しかし2022年12月に別名義「一路一」に変更し、漫画『常人仮面』の原作に起用された。その後、2026年2月に被害者との和解交渉に小学館の編集部員が関与していたことが発覚した。
3月11日には、2018年、2025年に従業員が取引先の従業員に対して、取引関係上の優位性を利用した状況のもとで性的な行為を求める不適切な行為があったと発表。従業員は責任を認め、退職している。
これらの問題について瀧波氏は「まず漫画を教える講師という立場の人がその生徒に対して行った性加害行為ということと、漫画を発表する出版の現場においても加害者を擁護するような二次加害的なことが起きていたという2つの意味で多くの漫画家が本当にショックを受けている事件だと思っている」とコメント。
さらに、和解交渉に編集部員が関与していた件については「ちょっと考えられない。編集者と漫画家ってすごく距離が近い部分ももちろんある。それは作品を作る上での作品の表現だったり、もちろん私生活で忙しいと『そろそろ休み取ってはどうですか?』とかアドバイスをもらうこともあり、生活に近くはあるけれども、こんなやり取りに関与していく、しかも法的な知識が編集者にあるわけではないので、言ってしまえば部外者だと思うけれども、それがこのやり取りに関与するというのは、20年以上この業界にいるものとしても違和感がすごい。あり得ない話だ」と述べた。
また、「連載を止めるのは当たり前の話。漫画家は全ての読者のためでもあるけれど、とりわけ子どもたちのために良いものを出していく使命があると思っている。そういう漫画を生み出していくために一緒に働く編集者という立場の人が、子どもに対して性加害を行ったことを受け入れていることになるので、そこがもう理解ができない」と語った。
「公私混同というか、企業の者として考えたらこんな行動はできないんじゃないか。本当に理解できない」(瀧波氏)
小学館の対応への違和感…「責任の所在がすごく曖昧」
