■小学館の対応への違和感…「責任の所在がすごく曖昧」
小学館はこの問題について、漫画家を別名義で起用していた件とあわせて第三者委員会に報告するという。
さらに、公式HPの声明では「ただいま弊社は、マンガワンにおいて、児童売春・ホルノ禁止法違反(製造)で有罪判決を受けた作家を被害者のお気持ちに反して別のペンネームで起用したことについて厳しいご批判を受けております。この度の件も第三者委員会に報告する考えです。一連の事案において、女性の尊厳と人権を尊重する意識が欠如していたことを重く受け止め、組織としての責任を痛感しております」としている。
この声明について、瀧波氏は疑問を呈する。「『被害者のお気持ちに反して』という一文は必要なのかなと思った。被害者の気持ちがどうであれ、会社として、出版社としての道義的な責任という点で深く反省をするべきだと思う。この声明は『小学館』と社名で出ていたと思うけれども、責任の所在がすごく曖昧にされているような気がする。責任を取るんだったら、その人の名前、肩書き、部署が必要だと思う。3文字の社名だけになっていて、誰が責任を取るのか、指揮を執るのかが非常に曖昧な感じがした」。
今回、被害者も声明を出している。傷ついた被害者が声を上げなければいけない社会がまだ続いているということだ。
「加害者もそうだし、それを擁護した、守るような形をとった学校や出版社側のみんなの顔が見えない。被害者だけが自分の言葉でメッセージを発している状況に非常に違和感を感じるし、誰も守りきれていない」(瀧波氏)
本来ならば、小学館もこのようなことを見過ごしてしまっていたという自戒の念のようなものがにじみ出てもよく、そうしたことを表明してもいいのではないかという見方もある。
最後に、瀧波氏は「漫画家も作品を多く引き上げているということで、やっぱりそこにすごく怒りがある。それに対する姿勢が全く見えてきていないと思う」と語り、出版社側への怒りをあらわにした。
(『わたしとニュース』より)
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