「鼻をも削ぐ思い」の実際の痛みをラウェイ元世界王者が語る「石をぶつけられている感じ」「鼻血が2カ月止まらない」…潰れてしまった鼻を見せて「全く高さがない」

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 日本語の成り立ちに詳しい、三省堂国語辞典編纂者の飯間浩明氏によると、この言葉は江戸時代の歌舞伎のセリフにも使われたと解説する。

「江戸時代の歌舞伎の使い方だと、急場しのぎのために大事な鏡もこの場合は売るしかない、というときに『時の用には鼻をも削げ』という表現が出てきます。やむを得ない時には、自分の鼻を削いでも仕方がないよということ」

「例えば、とっさの判断でハンドルを切って、そばの木にぶつかってしまったというような場合は、子どもの命を守るために少々自分の車が壊れてしまったけれども、それもやむを得なかったというのが『時の用には鼻をも削げ』というのと近いかもしれない」

 つまりは非常事態には自己犠牲もいとわないという意味だが、それを踏まえると、今回の使い方には違和感が残るという。飯間氏は「事務的な文章の場合は、もっと淡々と書いてもいいと思う。欠席が正当だという理由を簡潔に書けばいいのであって、表現に凝る必要はない。意味はわかるけど伝わらない可能性もある。逆効果になるということも」と指摘した。

「鼻を削ぐ思い」をした人に話を聞いた
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