この表現がどれほど不用意だったのか、実際に「鼻を削ぐ思い」をした人に話を聞いた。
バンテージだけで殴り合う“世界一危険な格闘技”と呼ばれるミャンマーの国技、ラウェイ。ルールはグローブなし、判定なしのKOのみで、肘、頭突きもある過激さで、鼻の骨折も日常茶飯事だ。その元世界王者で今年引退した渡慶次幸平氏は、試合中顔面を強打され、鼻が取れる一歩手前となった。
「めっちゃ痛い。石をぶつけられている感じ。結果的に鼻がすごく腫れていたりとか、鼻血が止まらないとか、2カ月ぐらい止まらなかった。止まらないまま、次の試合も出ていた。正面で見るよりも横で見たほうが。全く(鼻の)高さがない」
「触ると軟骨があるので、折れているけど、折れていると(試合に)出られないので、病院に行かないでそのまま試合して。また鼻に(打撃を)もらってさらに折れて……というのを2年ぐらい繰り返していたら、鼻は殴られても痛くなくなった」
鼻を壊しながらも闘い続けた理由とは。「鼻が潰れだしたぐらいから格闘技で食えるようになったので、等価交換かなと。ファイトマネーもいっぱい貰えるようになったし、鼻ぐらい殴られても全然いい。もし僕がさっきの言葉を当時知っていたら、言っていたでしょうね。『鼻をも削ぐ思いで試合します』って。生命をかけて闘うって、そんな簡単ではない」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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