黄川田大臣「あのこのーえーとですね…」混乱ピークに? 国会で「日本で販売されているソーセージ・ハム等の発がん性・安全性」を議論

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長妻議員「答えてない」と不満あらわ

長妻議員
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 だが、ここで驚くべき展開が起きる。

 黄川田大臣は「先ほどお話ししましたように、トランス脂肪酸、この摂取量は…」と加工肉についての議論が続いていたにもかかわらず、それ以前に議論をされていたトランス脂肪酸に言及。これには長妻議員も「加工肉」とすぐさま指摘。黄川田大臣も長妻議員の方に視線を向けた。

 だが、黄川田大臣は「全体的な摂取量と熱量、それを総合して考えて『安全か?』ということに関しますと、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は低いので…」とトランス脂肪酸と加工肉における“摂取量が少ない”という共通点について言及する意図があったのか、再度トランス脂肪酸に言及。長妻議員も再度「加工肉。質問を聞いてくださいよ」と訴え、山下貴司委員長も「大臣、これ…」と軌道修正を求めた。

 この事態に黄川田大臣は「これはそうですけど、あのーこのー、このハム・ソーセージに関して言えば、あのこのーえーとですね…」と当惑した様子を見せた後に「ヒトに対してどの程度影響しているか評価をすることについて、リスク評価を行った、このIARC(国際がん研究機関)の評価についてはリスク評価を行ったものではないと考えております」と答えた。

 この答弁に長妻議員は「答えてない、安全かと聞いている」と不満をあらわにし、議場内にも「加工肉についてしか聞いてない。整理して」と抗議の声が飛んだ。

 この抗議の声を受けて山下委員長は「いや、もちろん。討議をまず整理していただいて、その上で大臣に答えていただきます」として榊原審議官を指名。

 榊原審議官は「平成27年10月に、WHOの付属機関である国際がん研究機関が肉の摂取と発がん性に関する評価を発表しまして、その中で、加工肉の摂取について、ヒトに対して発がん性があると評価したと承知しております」と回答したが、長妻議員は「いや、違う違う違う、委員長、違うんですよ。日本の!」と述べて「日本の加工肉は安全か?」という当初の問いに答えてほしいと訴えた。

 この抗議を受けて榊原審議官は「日本の肉においても、そういったリスクはあり得るということだと承知しております。その上で、このWHOの評価につきましては、これは加工肉の摂取が発がん性と関連があるかについていわゆるハザードの特定という評価を行ったものであり、摂取量や摂取頻度などを考慮してヒトに対してどの程度の健康影響があるかを評価するリスク評価を行ったものではないと承知しております」と答えた。

 続いて黄川田大臣も「今お話がありましたように、加工肉については発がん性があるということを認めておりますが、それがヒトに対して安全かどうかということについては摂取量・頻度、これらを考慮して評価されるものだと思っております」と述べた。

 長妻議員は「摂取量と摂取頻度によっては安全じゃないわけですよね? 安全じゃないような状況で、ソーセージ、ハム、コンビーフ、フランクフルトを食べておられる方っていうのも日本でいらっしゃるわけですか? 規制がないんでね」と確認。

 ここで長妻議員は黄川田大臣の答弁を求めたが、山下委員長はまず榊原審議官を指名。

 榊原審議官は「先ほどの答弁に加えまして、国際がん研究機関は『肉の栄養価は高い。肉を消費するリスクとベネフィットのバランスを比較して、政府や国際機関がリスク評価を行うことが重要』と指摘しています。国立がん研究センターの公表資料によれば、日本は世界的に見ても最も加工肉の摂取量が低い国の一つである。また、日本人の平均的な摂取量であれば、リスクはないか、あっても小さいとされております。いずれにしましても、健康的な食生活のためには多くの種類の食品をバランスよく摂取することが大事だと考えております」と答えた。

 黄川田大臣は再び榊原審議官の答弁をなぞる形で「今お話しした通り、加工肉を食すについてリスクとベネフィットがあるということで、そのバランスを考慮して決められていくと考えております」と答えた。

 長妻議員は「『頻度と摂取量』とおっしゃいましたけれども、目安としてどのくらい注意すればいいんですか?」と質問。

 榊原審議官は「現段階において『どれぐらいか』ということについては私どもつぶさに承知しておりませんが、こうしたことにつきましては、一般論で申し上げますと、リスク評価機関である食品安全委員会において、科学的知見その他を踏まえて必要に応じて評価が実施されるべきものと承知しております」と答えた。

 長妻議員は「政府の資料に『加工肉の摂取を減らすことで大腸がんのリスクを減らすことを示したものです』と書いてある。今大臣の答弁で『摂取量と頻度による』とおっしゃって、それはまだ示していないという話です。大臣、念のために『目安はこのぐらいであれば問題ない』という頻度とか摂取量を示すお考えはありませんか?」と質問。

 これに黄川田大臣は事務方からの助言を耳に入れた上で「関係省庁と相談の上、考えてまいりたいと思います」と答え、長妻議員は「ちょっと前向きな答弁でしたね。考えていただければ」と述べて次の質問に移った。

ABEMA NEWS)

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