強いけど苦しい?高市総理が直面したパワープレーで押しきれなかった「参議院の壁」… 30年前、強行採決に反発し「力技」行使した高市氏の貴重な姿も

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■参議院の「良識の府」としての役割と衆議院との違い

衆議院と参議院の違い
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 では、参議院での壁やねじれ国会を含め、参議院は衆議院とどこが違うのだろうか。伊藤氏は2つの院の役割分担について解説する。

「それぞれ議員の数だったり、任期などいろいろ違う。立候補できる年齢も違い、選ばれ方も違う。大きな違いというのは解散があるかないか。衆議院の方はこの前の2月の選挙のように解散権がある。一方で、参議院は解散がない。これは多角的に議論を進めるべきだろうという考え方があるから。衆議院というのは、その時の政治トレンドや民意を反映しやすく、4年の任期を待たずに解散ができる。

一方で、参議院は解散を設けないことによって、腰を落ち着けて長期的に見た視点で法案やその他の議事項を審議しましょうという役割分担がある。『衆議院の優越』という言葉があって、必ず衆議院で可決されて参議院で否決されても衆議院で戻ったらまた可決される。結局衆議院が決めてるんじゃないかみたいな話もあるけれども、やっぱり民主主義はプロセスが大事。そういった意味では、今回の予算審議でもスピード審議で数で押し切るパワープレー、超短縮納期でやろうとしてたことを、参議院で『ちょっと待ちましょう』『ちゃんと質問時間を確保しましょう』となり、この2つの院があることの意義がわかりやすく出てきた」

「政治記者の先輩が言っていた話だが、衆議院というのは与野党で構図を作るけれども、実は参議院というのは対衆議院のことでも目線を馳せているのだと。今回のように一定の予算審議の時間が必要だったよねという認識に対して、参議院としてはちゃんと腰を押し付けて、長期的に見る。ましてや今回は過去最大規模の予算で、ねじれ国会で勢力図も違う。つまり、民意の受け止め方がそれぞれの院によって違ってきているので、それぞれの院できちんと審議すべきだということ。参議院は『良識の府』。長期的な生命線で見たときに一番よかろうというところで、今回はストップをかけたし、ちゃんと審議時間を確保した」

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