■社会が勝手に引く「失敗のライン」
なぜ、現代人は失敗を恐れるのか。東京大学大学院講師の舟津昌平氏は、個人の資質以上に社会構造の問題が大きいと分析する。
周囲が失敗の定義を勝手に決めつけてしまう現状について、「失敗は自分がそう思うかどうかの問題。自分にとっては良かったと思っても、周りがそれをはやし立てると、失敗だと思ってしまう。つまり、周りが勝手に失敗だと決める」と指摘。
こうした「周りの目」による過剰な反応は、本能的に失敗を避ける心理を生み出し、挑戦の機会を奪うと分析。上の世代に比べ、若い世代の方が「失敗したくない」という感情が強くなっていると感じており、社会全体がラインを引きすぎることで、健全な失敗経験さえもが致命傷のように扱われてしまう危うさを解説した。
一方、EXIT・兼近大樹は、「僕は失敗しかしていない。失敗だけを続けてきたから開き直ってなんでもできるし、なんでも言えるパターン。本当に自分の実力がない、何もできない人だと思っていれば、自分が真ん中より下とか上とかとも考えないので、全部を一番下から始められる。たぶん、失敗したくない人は、自分を『いいところ』に見積もっている。だから、そこから落ちたくないのだと思うけど、一番下になればなんでもできる」と語る。
また、失敗のメリットについて、「たくさん失敗するからこそ、人の失敗に寄り添える。失敗したことがない人は理解ができないと思う。だから、失敗は絶対するべきで、その上でみなさんが失敗を許容できる社会であるべき」と、他者への想像力にあると指摘した。
リディラバ代表・安部敏樹氏は「僕は自分の家庭内暴力によって10代半ばで、人生が1回終わっている。だけど、今の若い人たちは、最初の失敗が遅すぎて、そのせいで失敗を怖がりまくっている」と、早い段階での失敗経験について分析する。
■若新雄純氏「一番恥ずかしかったのは法事」
