【WRC世界ラリー選手権】第4戦 クロアチア・ラリー(デイ3/4月12日)
12日、WRC(世界ラリー選手権)第4戦の競技最終日デイ3が行われ、トヨタの勝田貴元が劇的な逆転勝利を収めた。盤石の状況で優勝が予想されていたヒョンデのティエリー・ヌービルは、誰もが自分の目を疑うようなアクシデントで失速していった。
競技最終日の最終SS20を迎えた時点での暫定トップは、一昨年のドライバーズチャンピオン、ヌービルだった。トヨタのエルフィン・エバンスやオリバー・ソルベルグは前日までにデイリタイアとなっており、総合2位につけていたのは勝田貴元だったが、ヌービルとのタイム差は1分15秒と普通に走って追い抜くのは難しい差である。
誰もがヌービルの優勝を疑わない状況で、勝田の走行後に最終走者のヌービルの様子が映し出されると、ステージ中盤を走行しているはずのヌービルのマシンは、明らかにスピードが遅く、2箇所目の中間計測タイムは、トップから1分19秒も遅れていた。
実はヌービル、右コーナーの先でコース左側にあった側道へ車体を落として、そのまま側道へ進入していた。「ミスコース?」「コースアウト?」と、放送席の誰もがこの状況を信じられない様子で、実況の布施宏倖アナウンサーも思わず「何が起きたんだ」とつぶやいた。解説の山本シンヤ氏も「何かに当たって…何に当たった今?」と状況が判然としなかったが、側道との分岐にあったコンクリートブロックに直撃したとみられる。
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