将棋のルールを覚えたばかりの初心者の方や、ABEMAの将棋中継を観ていて「序盤はどう動かせばいいの?」「解説で『相掛かり』『四間飛車』と聞くけれど、どんな戦法?」と疑問に思ったことはありませんか?
難しい専門用語が多い将棋ですが、代表的な戦型を知っておくと、自分が指すときはもちろん、プロの対局を観戦する「観る将」としても格段に楽しくなります。この記事では、代表的な戦型を一覧表で紹介し、それぞれの戦い方の特徴や「どんな性格の人に向いているか」を分かりやすく解説します。
目次
- 将棋の戦型は大きく分けて2種類!「居飛車」と「振り飛車」
- 【早見表】将棋の主な戦型・種類一覧表
- 居飛車(いびしゃ)の代表的な戦型の特徴
- 振り飛車(ふりびしゃ)の代表的な戦型の特徴
- 初心者はどの戦型から始めるべき?迷ったときの選び方
- まとめ
将棋の戦型は大きく分けて2種類!「居飛車」と「振り飛車」
将棋の序盤は、最強の攻撃駒である「飛車」をどこで使うかによって、大きく2つのプレイスタイルに分類されます。
- 居飛車(いびしゃ):飛車を最初の位置(右側)から動かさずに戦うスタイル。ボクシングに例えるなら、正面から堂々と打ち合うインファイターです。
- 振り飛車(ふりびしゃ):飛車を左側に移動(振る)させて戦うスタイル。相手の攻撃をかわして反撃を狙うカウンターや、守りをガッチリ固めてから戦うのが得意です。
【早見表】将棋の主な戦型・種類一覧表
文章だけでは分かりにくいため、まずは一覧表で全体像をスッキリ整理しましょう。
| 戦型グループ | 戦型の名前 | 戦い方のイメージ | 初心者おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 居飛車 | 矢倉(やぐら) | 守りをガッチリ固めて正面突破 | ★★★★☆ |
| 角換わり(かくがわり) | 序盤から角を交換するスリリングな激戦 | ★★☆☆☆ | |
| 相掛かり(あいがかり) | 飛車が縦横無尽に動くダイナミックな空中戦 | ★★★☆☆ | |
| 雁木(がんぎ) | AI時代に大流行!柔軟でバランスの良い戦法 | ★★☆☆☆ | |
| 振り飛車 | 四間飛車(しけんびしゃ) | 攻守のバランスが最高!初心者の登竜門 | ★★★★★ |
| 三間飛車(さんけんびしゃ) | 軽快な動きで主導権を握りやすい | ★★★★☆ | |
| 中飛車(なかびしゃ) | 盤面の中央からガンガン攻める超攻撃的スタイル | ★★★★☆ | |
| 向かい飛車(むかいびしゃ) | 相手の飛車を真正面から迎撃する強烈カウンター | ★★★☆☆ |
居飛車(いびしゃ)の代表的な戦型の特徴
矢倉(やぐら):「王様をしっかり守る」の代名詞
特徴:「矢倉囲い」という非常に堅いお城に王様を逃がしてから、お互いにじっくりと陣形を整えて戦う伝統的な戦法です。かつては「将棋の純文学」とも呼ばれました。
こんな人におすすめ:安全第一で、計画的にコツコツと攻めを組み立てたい堅実なタイプの人。
角換わり(かくがわり):序盤から火花を散らす激戦
特徴:お互いの最強の駒である「角」を序盤にいきなり交換し、手持ちの駒(持ち駒)にする戦法です。いつでも盤上に角を打ち込まれる危険があるため、序盤から常に高い緊張感が漂います。
こんな人におすすめ:鋭い攻め合いや、息を呑むようなスリリングな展開が好きなスロースターターではない人。
相掛かり(あいがかり):盤面を広く使うダイナミックな空中戦
特徴:お互いに飛車の前の歩をどんどん前進させ、序盤から飛車が派手に動く戦いです。定跡(決まった手順)にとらわれない自由な戦いになりやすいのが特徴です。
こんな人におすすめ:自分の頭で考えて工夫するのが好きな人や、飛車を序盤から大活躍させたい人。
振り飛車(ふりびしゃ)の代表的な戦型の特徴
四間飛車(しけんびしゃ):初心者に一番おすすめの万能戦型
特徴:飛車を左から4番目の列に移動する戦法です。王様の守り(美濃囲い)が早く作れて、攻めと守りのバランスが非常に良いため、プロ・アマ問わず大人気です。
こんな人におすすめ:まずは一つの戦法をマスターして、将棋で「勝つ楽しさ」をいち早く味わいたい初心者。
中飛車(なかびしゃ):ど真ん中から突破する超攻撃型
特徴:飛車を盤面のど真ん中(5筋)に堂々と移動させます。中央から力強く敵の陣地を突破していく、狙いが分かりやすくて破壊力抜群の攻めが魅力です。
こんな人におすすめ:とにかく自分から主導権を握って、ガンガン攻めまくりたい好戦的な人。
三間飛車(さんけんびしゃ)・向かい飛車(むかいびしゃ)
特徴:三間飛車は左から3番目、向かい飛車は一番左端(相手の飛車の正面)に飛車を移動します。相手の攻めの力をうまく利用して、痛烈なカウンターを狙うのが得意な戦法です。
こんな人におすすめ:相手の攻めをうまくかわして、鮮やかに逆襲したいテクニシャン向け。
初心者はどの戦型から始めるべき?迷ったときの選び方
もし「どれを選べばいいか分からない」と迷ったら、まずは「四間飛車」か「矢倉」から始めてみるのが圧倒的におすすめです。
理由は、どちらの戦型にも「王様を囲って安全にする」「飛車や角を連携させて攻める」という将棋の基本がギュッと詰まっているからです。基本が身につけば上達も早く、将来的に他の戦法にチャレンジする際にもその経験が必ず生きてきます。
まとめ
将棋の戦型は多種多様ですが、まずは「居飛車」と「振り飛車」の2つの違いを覚えるだけで十分です。そこから少しずつ戦型の名前と特徴を知っていくことで、自分が指すのも、ABEMAの中継でプロの対局を観るのも格段に面白くなります。
初心者のうちは、まずは一覧表から自分の性格に合いそうな戦法を1つ選び、アプリや対人戦で何度も試して「自分の得意戦法」に育ててみてください。






