しかし、非情にも男は5歳の子供を無造作に跳ね除け、「お前に何ができんねん」と言い放ったという。当時の心境について、リュウセイさんは「(母親が)目の前で泣いてることもあったりして、そういうのは嫌でしたね。自分の無力さが悔しかった。守れるくらい強くなりたいなと思いました」と静かに語った。その強い決意は、彼をプロのキックボクサーという道へ突き動かし、2024年には念願のプロデビューを果たした。
5歳の少年が抱いた「ママを守りたい」という一途な思いは、年月を経て母を支える確かな力へと変わったのである。スタジオでVTRを見守っていた滝沢眞規子は「子供が親を想う想いって、いつしか親が子を想う想いを超えてくる時がある」と、二人の絆に深く感銘を受けていた。
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