京都・男児死体遺棄に残る2つの謎 父親の通勤ルートにある防犯カメラ映像を検証

京都・男児死体遺棄に残る2つの謎 父親の通勤ルートにある防犯カメラ映像を検証
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 今後の捜査のポイントの一つとなるのが防犯カメラになります。安達優季容疑者(37)が結希さん(11)を送り届けたとする小学校、そして安達容疑者の通勤ルートにある防犯カメラの映像を検証しました。

【画像】自動車販売店が設置した防犯カメラに映る黒い車 家の敷地にある車と車種やナンバーが一致

男児不明後の映像に情報求める容疑者の姿

先月31日
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 先月31日、紙を手にしながら歩いているのは、死体遺棄容疑で逮捕された安達優季容疑者。

 行方不明になっていた結希さんの情報提供への協力を要請するために、京都府南丹市内の洋菓子店を訪れた際の映像です。

情報提供用のチラシ
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 安達容疑者が持っているのは、結希さんの行方不明当時に着ていた服装などが書かれたチラシです。

チラシを受け取った人
「突然来て『ニュースで見て知っていると思うんですけど』って紙を前に出して『貼っておいてください』とそれだけ言われた感じです。そのまま帰ろうとしたので呼び止めるような感じで、中に貼ったほうがいいですか?外に貼ったほうがいいですか?と質問したんですけど『どっちでもいいです』みたいな感じでそのまま出て行った」

 名乗らずに立ち去ったという安達容疑者。チラシを受け取った人は、この人物が結希さんの父親だとは分からなかったといいます。

自宅の敷地内を調べる警察官
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 結希さんの行方が分からなくなった3日後の先月26日、大勢の警察官が自宅の敷地内をブルーシートを広げるなどしながら調べています。

 そこにはヘアキャップとマスクをつけて立ち会う安達容疑者の姿がありました。

 安達容疑者は先月23日の朝から今月13日までの間に、結希さんの遺体を山林などに遺棄した疑いが持たれています。

 養父である安達容疑者の逮捕を受け、結希さんの捜索にあたった南丹市消防団の野中大樹団長はこう話しました。

南丹市消防団 野中大樹団長
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「(容疑者から)発言があったのは先月28日の朝です。消防団員が集まっている中で父親(容疑者が)『ご迷惑をおかけします。よろしくお願いいたします』というようなあいさつで捜索はスタートしておりますので。それ以外、私は会話はほとんどしていない。一番最悪な結果を招いてしまったことに対しましては大変悲しい思いである」

学生時代や職場…見えてきた人物像

遺体を遺棄したことを認める供述
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 「私のやったことに間違いありません」と遺体を遺棄したことを認める供述をしている安達容疑者はどんな人物なのでしょうか。同級生はこう話しました。

小中学生時代の同級生
「すごくおとなしくて、活発というか普通の小学生でした。普通の中学生でした。サッカー部で生徒会長。勉強もスポーツも普通に頑張っていたなという印象があります。彼を嫌いという人はいなかった気はします。もう本当に普通なんです。だからびっくりしてます」

 同級生の母親は祖父母と仲良く暮らしていた容疑者の姿を覚えていました。

安達容疑者と同級生の保護者
「おじいちゃん、おばあちゃんと年の離れた4、5歳離れたお兄ちゃん。だから4人暮らし」
「(Q.両親は?)居られたけども、一緒には住んで居られなかったと。私はだからその姿は知らない」
「おじいちゃん、おばあちゃんを大事にする子。おばあちゃんがしんどいねんと言ったら部活を切り上げて帰って。本当に優しい子やったんやけど」

 同級生によると、安達容疑者は20代前半で一度、結婚していたといいます。

安達容疑者は一度20代前半で結婚
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小中学生時代の同級生
「仕事が忙しいとか結婚したらしいよとか、ちらちらと聞いてましたね。(結婚相手は)ちょっと自分らよりもだいぶ上の方とは聞いてました」

 高校を卒業後すぐに就職したという安達容疑者。

 安達容疑者は自宅から30キロほど離れた工場で働いていました。

安達容疑者の会社の同僚
「10年以上知ってますし、いい人はいい人です。仕事は全部丁寧に教えてくれる。私にはいい人に見えました」

 一方、別の同僚からはこんな話も…。

会社の同僚の話
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会社の同僚
「安達容疑者と結希さんの母親はもともと同じ課だった。結婚してから母親は課が変わった。安達容疑者は今年に入ったぐらいから見た目が変わった。眼鏡をかけて髪は伸びてバサバサ」

 安達容疑者の逮捕を受け、勤務先は次のようにコメントしました。

安達容疑者の勤務先
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「現在、捜査中の事案であり会社としてコメントは差し控えさせていただきます。全容解明に向けて捜査機関と協力していく所存です」

母子の実家で容疑者も同居状態に

去年12月ごろ結婚
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 関係者によると、去年12月ごろに職場の同僚だった母親と結婚したという安達容疑者。結婚前に2人が暮らすアパートで安達容疑者とみられる男性の姿が目撃されていました。

結希さんと母親が暮らしていたアパートの近隣住民
「(結希さんは)おとなしい子だった。お母さんがずっと送り迎えしていた」
「(男性は)時々休みの日に来ていた」
「黒い車で来てて」
「どこか出かける時にぱっと顔合わせて」
「(Q.あいさつは?)しないしない。向こうも(こちらを)知らないし」

 去年3月、2人が暮らしていたアパートで火災が発生。引っ越す際に安達容疑者とみられる男性と3人であいさつに来たといいます。

引っ越す際に安達容疑者とみられる男性と3人であいさつに来た
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結希さんと母親が暮らしていたアパートの近隣住民
「(Q.最後のあいさつは(男性も)一緒だった?)一緒一緒」
「(男性は)無口でしゃべったことない。あいさつに来てくれた時もおじぎだけだった」

 同じアパートに住んでいた人は火災が発生した時に男性の姿を目撃していました。

同じアパートに住んでいた人
「火事終わりぐらいに駆けつけてきた。お母さんを抱きしめていたことは覚えている」

遺体発見現場まで車で約5分
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 このアパートは遺体が見つかった現場まで車でおよそ5分の場所でした。

 一家を知る人によると、その後、母親と結希さんは実家で暮らすようになり、そこに安達容疑者も同居するようになったといいます。

家の敷地内に黒い車
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 その敷地内には黒い車が止まっています。

防犯カメラに映る黒い車

車種もナンバーも一致
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 ある自動車販売店が設置した防犯カメラの映像です。1台の黒い車が入ってきます。この車と安達家の敷地にあった黒い車と照らし合わせると、車種だけではなくナンバーも一致しました。

 この映像が撮影されたのは先月18日。結希さんが行方不明になった5日前です。

防犯カメラが設置されていたのは…
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 防犯カメラが設置されていたのは府道453号沿いの店。この道は結希さんのリュックが見つかった現場とスニーカーが発見された現場を結ぶような形で走っています。この先には安達容疑者の勤務先があります。

防犯カメラ映像
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防犯カメラを設置 自動車販売店の店長
「朝の早い時間にすごいスピードで入ってきて頭からドーンと止めて自販機で飲み物を購入。なかなか荒っぽい運転の人だと印象は残ってます。特徴は髪がちょっと長く、眼鏡かけて、週の半分は見てたと思う」

 朝の通勤をする時の習慣だったのか何度も同じ行動が見られました。

 結希さん殺害への関与もほのめかしている安達容疑者。真相解明にはまだ2つの大きな謎が残されています。

謎(1)「いつ結希さんの行方が分からなくなったのか」

 発見された結希さんの遺体からは死亡時刻や死因などを特定する手掛かりはまだ見つかっていません。ただ、16日の南丹署の会見では新たな事実が判明しました。

焦点は23日
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南丹署の会見
「(Q.23日の朝まで生存確認をしていると聞いたが?)その通りです」

 先月23日の朝には姿が確認されていた結希さん。

南丹署の会見
「(Q.学校まで送り届けたのは安達容疑者の車か?)そうですね」
「(Q.安達容疑者の説明に矛盾点があるのか?)そうです」

安達容疑者が結希さんを車で小学校に送り届けたとされているが…
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 この日、安達容疑者が結希さんを車で小学校に送り届けたとされていますが、学校で結希さんの姿は目撃されていません。23日に結希さんの身に何が起きていたのでしょうか。

 警察によりますと、安達容疑者の疑いが強まったのは防犯カメラの映像でした。

 学校の防犯カメラには駐車場に入る安達容疑者の車が映っていたということですが、車の中には結希さんの姿はあったのでしょうか。防犯カメラの専門家と検証しました。

防犯カメラの専門家と検証
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防犯カメラ会社 SECTION・F 嶋岡達也さん
「カメラ自体は90°から100°くらい映っているので校庭全体が入ると思うが、建物の壁があるので右側が厳しい」

 学校に設置されていたカメラは一般的に普及しているタイプ。通常であれば校庭全体が映し出されますが、カメラの脇に校舎の壁があることで画角が狭まり、死角ができます。

 学校側の証言でも、安達容疑者の車の出入りは確認できたものの、結希さんが車から降りたとされる場所は死角となって車の乗り降りは確認できなかったとしています。さらに。

防犯カメラ会社 SECTION・F 嶋岡達也さん
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嶋岡さん
「(Q.(この距離で)顔の認識とか解像度は?)それはさすがに厳しいと思う。あの距離で映るのはおそらく車の形と色まで」
「(Q.助手席に誰が乗っているとかは?)それは厳しい」

車内に誰が乗っているかを判別するのは難しい
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 防犯カメラと駐車場の距離はおよそ150メートル。車内に誰が乗っているかを判別するのは難しいといいます。

安達結希さん
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 小学校の防犯カメラに映っておらず、目撃情報も一切なかった結希さん。16日夜に新たな事実が判明しました。

 安達容疑者は結希さんを学校まで送った後、市内のどこかに連れて行って殺害し、その場で遺棄したという趣旨の供述をしているということです。

 供述が事実であれば、結希さんは安達容疑者の車で小学校まで行ったものの、車から降りずに市内へ移動。その後亡くなったとみられます。

謎(2)「遺体を複数回にわたって移動」

別々の場所で発見
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 3月23日から行方不明となった結希さん。3週間にわたる捜索により、リュックや結希さんのものとみられる靴が別々の場所で発見されています。

 そして、人気のない山林で、13日に発見された結希さん。遺体は地面に埋められておらず、落ち葉などで隠されたような形跡もなかったといいます。

 なぜ見つからなかったのでしょうか。その答えとなる新たな事実も16日に明らかになりました。

遺体を複数回にわたって移動
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 結希さんは13日に林道の奥で発見されましたが、警察によりますと、安達容疑者はそれ以前にも市内の別の場所に結希さんを遺棄していた疑いがあるということです。

 警察によると、遺体は発見現場の山林だけではなく、数カ所に移された可能性があるといいます。遺体を運ぶのは徒歩では難しく、何らかの乗り物で遺体を運び込んだ可能性があるといいます。

 番組の取材に土地の所有者はこう話しました。

土地の所有者
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「11日の土曜日に関して、私はあの地域で山菜採りをしているんですよ。絶対私歩いた場所だなって。そこで(死後)3週間経っているっていうことで、臭いとかそういったものっていうのは全く感じることがなかったものですから」

 遺体発見の2日前に現場を訪れた際には臭いなど異変を感じなかったといいます。

 安達容疑者はなぜ結希さんの遺体を移動させていたのか、16日の会見では…。

警察
「(Q.複数箇所に遺体を移動させていたのは事件の発覚を遅らせるため?)そこは今後の捜査で明らかにしていく」
「(Q.(遺体は)発見現場にはどのくらいの時間置かれていたのか?)差し控えます」

容疑者立ち会い自宅を捜索

 結希さんが行方不明になって3日後には、本人立ち会いの下、警察は自宅を捜索していました。

車内で何かのモニターを確認する様子
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 念入りに車を調べる捜査員。車内で何かのモニターを確認する様子も見られます。

 黒い車について新たに分かったことがあります。

「小学校の近くまで送った」
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 安達容疑者は「結希さんを小学校の近くまで送った」と話していますが、捜査関係者によると、その時に乗っていたのも黒い車だったといいます。

 結希さんはなぜ亡くなったのか。そして、行方不明となった3月23日に結希さんと父親である安達容疑者との間に何が起きたのか。警察は安達容疑者が犯行に至った動機など、慎重に捜査をしています。

(2026年4月17日放送分より)

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