莫大な金額を前に、美月は「聞きたくない。また今度にして」とソファから立ち上がり、葵に背を向ける。しかし、その仕草は悲しさからではなく、止められない笑いを隠すためのものだった。
そして、美月は驚きの行動に出る。「蓮も寝てるし、久しぶりに一緒にお風呂、どう?」。「お風呂ためてくるね!」と無邪気に振る舞う妻の優しさに、葵は裏切りなど露知らず安堵の表情を見せた。
その直後、美月のスマホに届いた「ケンジ」からのメッセージをたまたま見た葵は、「仕事で何かあった?」と尋ねる。美月はうまく誤魔化したが、その相手こそ、勤務先のカフェのコンサルタントを担当する会社の社長で不倫相手の砂山ケンジ(高橋光臣)だったのだ。
美月は大胆にも、風呂上がりにケンジに電話をかけ、「ビビったよ〜。でも、絶対気づかないけどね。私のことを怪しむ気持ちなんて微塵もない人だから」と断言する。ケンジは「だからって、こんな時間に電話して大丈夫かよ」と心配する素振りを見せるも、美月は「大丈夫。今お風呂掃除してくれてる。今日は一緒に入ったから上機嫌なの」と説明。
何も知らない葵をよそ目に、2人は「病人をこき使うなよ」「ケンちゃんはそんなこと気にしなくていいの。私とのことだけ考えて」と笑い合うのだった。
この記事の画像一覧
