前夜の「レッスルマニア42」でイヨがリア側に回り、女子王座奪取をアシスト。これにより「SmackDown」女子王者となったリアが、自動的にベルトを携えて移籍することが確定した。一方の「RAW」では、日本人トリオの分断を生んだ因縁のタッグ最終章。"かつての仲間"イヨの選択はカブキ側に深い傷を残しており、カイリ・セインの感情は試合開始前からすでに張り詰めていた。
序盤はASUKAのハイキックと打撃が炸裂し、カブキ側が試合を支配する。だが、リアのレッグラリアットで流れが引き戻され、主導権がRHIYO側に移った場面で、リング上に異変が起きた。
カイリがイヨに向かって「お前のせいだ〜おい」と感情を剥き出しにぶつける。だが、ロープに飛んだイヨはカイリをスルー。そのまま場外のASUKAへ、自らの身体を弾丸のようにねじ込むスーサイドダイブを放つ。「対カブキ」で連発している、頭から落ちる危険角度の一撃に、ファンからも「頭打った」「やっちまった」「首大丈夫?」「また事故りかけとる」「頭あぶな」と息を呑む声が一斉に広がったが、そこは抜群の身体能力を誇るイヨ・スカイ。無事に立ち上がりコーナーへ。
ABEMAの解説・堀江ガンツは「カイリがホイップを手助けしたようになってしまった」と偶発的なダイブに言及。この一撃でASUKAは場外で完全に動けなくなり、リング上はリア対カイリの構図となる。
こうなればRHIYOの真骨頂。リアが"リップタイド"でカイリを叩きつけると、間髪入れずイヨがムーンサルト・プレスを決めてカバー。カイリを仕留め、友情タッグが有終の美を飾った。
一方、敗戦の余波はカブキ側にさらなる緊張感を呼ぶ。ASUKAがカイリに「お前のせいや〜ボケ」と怒声を浴びせる場面には、「カイリ怒られるね」「姐さん激おこ」と苦笑混じりのコメントが相次いだ。試合中の「お前のせい」が、敗戦後に立場をそっくり逆にして返ってくる――何とも皮肉なお説教の構図である。
試合後のバックステージでは、リアとイヨが別れを意識した抱擁を交わし、リアの「SmackDown」移籍の流れが明確に示された。「RAW」のリングで組むRHIYOのいったんのラストマッチを、最も完成された形で締めた格好となったが、残されたイヨは独りで日本人女子の遺恨の精算へと向かうこととなりそうだ。(ABEMA/WWE『RAW』)
この記事の画像一覧
