小泉大臣「私の答弁の素案もAIで作成」明かす サイバー防衛の世界でもAIの進化が脅威に チームみらい議員「対応のスピードが問われる」

速報,会見
山田えり議員
【映像】「先生と同感」を連発する小泉大臣(実際の様子)
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 24日の衆議院安全保障委員会で、チームみらいの山田えり議員が、サイバー防衛でのAIの進化の脅威など、AIの問題を取り上げた。

【映像】「先生と同感」を連発する小泉大臣(実際の様子)

 山田議員はまず、自衛官の人員不足に言及したうえで、「AIやドローンを活用した業務の自動化・省力化は充足率の底上げにもつながります。単なる効率化にとどまらず、限られた人的資源を本来任務に集中させるという防衛力強化の話でもあると思います。防衛省全体のDX化は今までも促進していると思いますが、隅々までより一層の推進をし、テクノロジーと民間活用によって自衛官が本来任務に集中できる体制を整えるべきと考えますが政府の見解は」と質問。

 小泉進次郎防衛大臣は「その点について山田先生と同感です。今こうやって答弁させていただいておりますけれども、私の下にAIチームが、私の答弁の素案もAIで今つくっているということも霞が関に先駆けてやっているのは、やはり隊員・職員自らがこの国会答弁の作成に当たる、かなり重い負担を何とかできないかという、自らの創意工夫でこういったことをやりたいと申し出てきました。私は積極的に後押しをしていきたいと思います」と、自らの国会答弁の素案をAIで作っていることを明かした。

 続けて「先生ご指摘のとおりAIや無人アセットの導入等による徹底した無人化・自動化・省人化やアウトソーシングの一層の活用等を推進して、業務の効率化を通じ自衛官が自衛官にしかできない任務に専念できる環境を整えることは重要。一例挙げますと陸上自衛隊ではAIカメラによる画像識別技術を活用した監視や、UAV(無人航空機)、UGV(無人地上車両)による駐屯地内の巡察などリモート監視システムの導入に向けた検証を今進めています。仮に全国の駐屯地等で導入した場合は1日当たり約1000人程度の省人化を実現できる可能性があると見込んでいます」と紹介した。

 そして「こうした取組を一層推進し、防衛力の一層の強化や変革につなげていきたいと思いますし、やはり隊員の命を守るという観点からもいかに前線のところで無人化などを徹底できるか、こういった優先順位もしっかり考えながら、無人と有人のベストミックスというものをしっかり考えて三文書の議論を積み上げてまいりたい」と述べた。

 続いて山田議員は“AIの進化”の問題を取り上げた。「今月アンソロピック社が新たなAIモデル『Claude Mythos』を発表しました。一流の専門家に匹敵するのではないかと言われるレベルの高性能AIが次々と登場する中、安全保障の世界もまたAIを中心とした攻防へと変容しつつあります」として、陸海空自衛隊の共同部隊であるサイバー防衛隊の体制強化に言及。

 「現在の日本のサイバー防衛の構造は人が主で対応し、AIは補完的位置づけにあると聞き及んでおります。この人対AIという現在の構造では、今後のサイバー防衛はなかなか厳しいと感じております。サイバー領域では人では対応が難しく、AI×AIが重要になります。AI×AIでの対応力を強化したその上で、人の関わりを再定義し、人×AIの高度かつ強固なサイバー防衛能力を構築していくべきです。また新たに出現する高度AIへのアクセス権を持つ国家とそうでない国家の間には格差が生まれます。この差は時間の経過とともに埋め難いものになっていきますので、とにかく情報収集と対応のスピードが問われております。サイバー防衛の観点から高度AIによるサイバー攻撃能力に対する現在の脅威認識と、また防衛省の対応の方向性についてお伺いします」と質問した。

サイバー防衛対応について小泉大臣の答えは
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