日本最速を競うスーパーフォーミュラ中継の番組内で、“ミスターGT”の異名をとる大物レーサーが愛車として所有する希少名車と、並々ならぬこだわりがファンの間で大きな反響を呼んでいる。
第3戦オートポリスは、あいにくの悪天候により決勝レースが中止となったが、現地からの中継後に「ピット裏トーク」が展開された。そこで現在4台の愛車を所有しているという脇阪氏が“一番のお気に入り”として挙げたのが、トヨタが誇る名車「A80型スープラ」だ。脇阪氏が所有するのは2002年式の最終モデルで、限定車のカタログ仕様そのままの「ピカピカ」な状態を維持している。現在の市場推定価格は約1000万円とも言われる希少な一台だが、脇阪氏はこの車を「フルオリジナル」で維持することに強いこだわりを持っている。
その背景には、自身のレーシングキャリアを支えてくれた車への深い感謝がある。かつて「エッソ ウルトラフロー スープラ」を駆り全日本GT選手権(現スーパーGT)で栄光を勝ち取った脇阪氏は、「車のおかげで今の自分がある。車に対して恩返しをしたことがあるか?」という恩師の言葉を受け、この1台を購入したという。購入の際には、先輩レーサーの織戸学氏から「買っちゃえ」と背中を押されたという秘話も明かされた。
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