試合開始2分、カウンターぎみに突き上げる膝を一閃。次の瞬間、相手の左眉がパックリ縦に割れる衝撃光景。傷口を確認したリングドクターも思わず顔をしかめるほどの状況に実況アナウンサーが「何針縫うかわからない」「もう映像でお見せできないような…」と絶句。現王者も「眉毛が縦に割れた」とコメントするひと幕があった。
4月26日、後楽園ホールで開催された「RISE197」。田中佑樹(TARGET SHIBUYA)と将太(KSS健生館)の対戦は、1ラウンド中盤のドクターストップで田中のKO勝利。見事なタイミングで膝を突き上げ、相手の左眉を一撃で大きくカットして戦闘不能に追い込んだ。
田中はスーパーライト級の若手ランカー。直近はTETSU戦の1R3ダウンKO勝利から、木村“ケルベロス”颯太戦の秒殺KO負けと派手な戦いぶりが目立つ。一方の将太は、RISE Nova全日本優勝や新空手タイトルなどの経歴もあるストライカー。前戦はタイでONE Championshipに参戦するも、韓国人選手にTKOを喫しており、両者にとって復帰戦。そして何より、スーパーライト級12位(将太)と11位(田中)。どちらがランキングで上を行くかの戦いもある。
試合はサウスポーでロー、ミドルからの右が鋭い将太は空手仕込みのスピーディーな動き。しかし開始1分、田中も左フック、ショートアッパーなど反撃を開始。すると田中が左ローキックを放った直後、将太が左ストレートで応戦。そのタイミングで田中が顔面に伸びる鋭い左ヒザを打ち込む。この一撃が決定打となった。
次の瞬間、後退する将太の左眉あたりから出血が見られ、レフェリーがストップ。傷口を確認したリングドクターも思わず顔をしかめるほどの傷口の状況。実況の小出アキラアナウンサーは「切れますね、これは有効打になるでしょう…」と淡々と実況を続けていたが、画面がアップになると将太の眉は縦にスパッと大きく割れている。その様子に小出アナが「うわっヒザですね、バッチリ入りました、ちょっとこれは厳しいでしょうか」と続ける。
ファンも田中に対して「ナイスヒザ!」「膝のタイミングよかったな」の感想から一転、「ぱっくり」「めくれてる」「あかんわー」「相当深い」「完璧な切れ具合」とざわつきはじめた。
コーナーでメディカルが止血を試みるも、大きく縦に切れた痛々しい姿。ゴングが打ち鳴らされ、ドクターストップで試合終了。有効打で田中の勝利が宣言される。
ゲスト解説を務めた第2代RISE世界バンタム級王者の大﨑孔稀が「眉毛が縦に割れてましたね」と補足すると、小出アナが「何針縫うかわからないぞというような、完璧な切れ具合でした。もう映像ではお見せできないようなぐらいになってます…」と状況を説明した。
リプレイでは将太が下を向いたタイミングで、田中の伸びやかなヒザがドンピシャ。立ち上がりがよかっただけに、敗者に対して「悔しいな」「倒れなかったのがすごい」「病院に行こう」など同情の声も。勝った田中も「カットで勝ったので、ちゃんと実力で勝ってたとは思っていない」と相手を気遣いつつ、「まだまだ自分は実力があるので、もっと上の選手とやれるように」と上位進出をアピールした。
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