将棋の第11期叡王戦五番勝負第3局が5月3日、愛知県名古屋市の「か茂免」で行われ、挑戦者の斎藤慎太郎八段(33)が伊藤匠叡王(王座、23)に116手で勝利した。この結果、シリーズ成績は伊藤叡王の2勝、斎藤八段の1勝に。後がない状況に追い込まれていた斎藤八段が反撃の狼煙を上げ、伊藤叡王のストレート防衛を阻止した。
3連覇を目指す伊藤叡王が本局で防衛を決めるか、後がない斎藤八段が踏みとどまるか、大きな注目が集まった第3局。序盤は雁木調の出だしから、後手の斎藤八段が意表を突く四間飛車を採用し、盤上は難解な力勝負へと突入した。
対局は互いに長考を交えながらの難解で長い中盤戦が続く展開となったが、苦しい時間帯を耐え抜いた斎藤八段が徐々に盛り返し、力強い指し回しで自らへ流れを引き寄せる。終盤は両者一歩も譲らぬ激しいたたき合いへと発展したが、最後はカド番の重圧を跳ね除けた斎藤八段が伊藤叡王の猛追を振り切り、執念で大きな1勝をもぎ取った。
伊藤叡王、斎藤八段の終局後のコメント




