◾️経費を抑えるための「白バス的行為」と不明確な責任の所在
捜査関係者によると、現場には目立ったブレーキ痕はなかった。警察は、運転していた68歳の無職の男性がハンドル操作を誤った可能性もあるとみて、けがの回復を待って事情を聴く方針だという。
一方、亡くなった稲垣さんが通っていた高校では7日朝に全校集会が開かれ、同日夕方には保護者向けの説明会も予定されている。
事故当時、バスには北越高校の男子ソフトテニス部員が20人乗車していた。強豪チームだったというが、学校側は経費を抑えるためにレンタカーの手配や運転手の紹介をバス会社に依頼していた。バス会社は手配に対する金銭は受け取っていなかったという。
蒲原鉄道の茂野一弘社長によると、「マイクロバスは普通の自動車免許では運転できないので、ドライバーを紹介いただけないかということだった。営業から運転できる人間を紹介した」ということだ。同社としては持病やドライバー歴は全く把握しておらず、金銭的なメリットのないボランティア的な紹介だったと説明している。
生徒が亡くなった裏に潜んでいたずさんな管理体制について、三輪氏は次のように語った。
「第一報を聞いた時には、学校の安全管理について、どういう仕組みになっていたのかが一番気になった」
「会見を聞いて思ったのは、いわゆる『白バス』的な行為で、本来的にはちゃんと有償でやるべきこと。また無償か有償かには関わらず、そういう資格のない人がやったことが問題になるのではないかと感じた」(三輪氏、以下同)
全体像から見て、事故の責任の所在についてはどう考えられるのか。
「バス会社は紹介しただけで何もやってないわけじゃないですか。安全配慮義務違反は学校が問われるのかなと思う。また今回、バスの運行についてバス会社が責任を持ってやっているケースではなく、責任の所在が不明確になっていること自体が良くない。そういう環境に置くこと自体が不適切だと指摘できる」
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