■ハンタウイルスの実態とパンデミックの可能性
今回確認されたのは「ハンタウイルス」と呼ばれるウイルス。東京大学新世代感染症センターの古瀬祐気教授は、「ネズミを起点とするウイルス。今回急に話題になったが、昔から知られているもの。歴史を紐解くと、紀元前の中国からあったとされている」と解説。
今回見つかった「アンデス型」は、アジアにあるタイプとは異なり、「アジアタイプだと致死率は1~10%ほどだが、アメリカや南米にあるタイプだと40%」という極めて致死率の高いものである。
一方で、感染経路については「ネズミの糞や尿を踏んだ時に舞い上がるような、埃とか塵を吸った時にかかるが、人から人にうつることはほとんどない」とされる。また、「アンデス型とだけは、本当にまれに人から人に移ることがある」としつつも、「可能性はかなり低いと言われている。アンデス型ですらも、過去に数十例ぐらいしか報告がない」と述べた。
ネット上では、2020年の「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウイルス感染拡大を想起し、「コロナ禍の次はハンタ禍か」といった不安の声も上がっている。しかし、「ハンタウイルスの感染力はコロナウイルスと比較してかなり低い」とし、「ネクストパンデミックの主要候補ではない」との見解を示している。
■コロナ禍の教訓と「緊急事態条項」をめぐる対立
