防衛省の日下大臣官房衛生監は「一般的に部隊訓練においては衛生隊員が同行します。仮に訓練で負傷者が発生し救命処置が必要とされる場合は、現場では同行する衛生隊員が持つ能力の範囲内で必要な処置を行い、負傷の程度により部外診療機関に救急搬送を行います。また衛生隊員ではない一般の隊員についても日頃から隊員間救護の観点から止血法や心臓マッサージなど救急法の訓練を受けており、必要に応じて対応します」とし、「医官の同行は訓練の規模や特性を踏まえて判断されており、全ての訓練に同行しているわけではありません」と答えた。
福田議員は「ちょっと厳しい言い方をすると、いわゆる学校の運動会で怪我をされた方がいると保健室の先生が初期手当をして救急車を呼ぶ。このオペレーションとものすごく違うかというとそうでもないと受け止める方もいると思うんですよね。実際私も訓練で怪我をされた自衛官を受け入れるとき、普通に私が勤務している病院に前もって電話が来たりして『受け入れていただけますか』というところからスタートでした」と経験談を披露。
そして「私が考える自衛隊における医療、医官の未来について少し提案させてください。まず防衛医大の卒業生はやっぱり多くを救急医療や外科医療が得意な専門とする医師にすべきだと思っています。その上でそういう医師をつくるために、今は自衛隊中央病院や防衛医大で初期研修されていると思うのですが、全国にある救急医療をしっかり習熟できる病院にその医官を配置して、できればそれらの病院は基地や訓練する予定のある土地に近い病院にしておく。そこに自衛隊の医官を配置しておいて、そして万が一基地や訓練で負傷者が発生したら、その病院で必ずすぐに受け入れる。救急がすごくできる病院ですから、必ず受け入れる、この協定を結んでおくとすごくいいと思うんですよね」と提案。
続けて「そして万が一、有事や災害で、ある1カ所に救急医療のできる優秀な医官が多く必要だとなったら、その時は全国の病院からそこへ集合させる。この仕組みをつくるだけでおそらく救急能力、外科能力の高い医官を多く育てること、同時に今基地や訓練で起こった負傷者に最善の医療を行う、これを同時進行でできると思う」と述べた。
これに小泉大臣は「私と全く同感です。方向性としては同じで自衛隊病院のまず質を上げること、これは隊員や隊員のご家族にとって自衛隊に入っていればいい医療サービスが受けられる、そして万が一の時も自分たちには質の高い医療が提供される、これは自衛隊員のことを大切にする自衛隊であらなければならないという観点からも極めて重要だと思っています。一方で自衛隊病院だけで補うことができないことについて一般の病院や国立の病院、医療機関との連携を強化すること、このことについても全く同じ考えです。今すでに防衛省と厚労省でも、三文書の改定の中でも戦傷医療だけに限らずこの自衛隊の医療の充実についても今議論の積み上げを、私からも指示を出しているところですから、スピード感を持って迅速に今動いてくれています。後押しいただいて大変ありがたく思います」と述べた。
福田議員は「連携は今すぐできます。病院側はやっぱり連携していて、事前から頼むよと言われていれば喜んで受けます。ぜひ現場の自衛官のために一刻も早く、基地や訓練の近くの優秀な病院としっかり連携を築いていただいて、すぐに治療を始められるような体制をつくっていただけたらと思います」と述べて質疑を終えた。(ABEMA NEWS)
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