この「先手番」の価値について、北海道・東北バルペックスの監督・屋敷伸之九段(54)は、戦型による傾向を指摘する。「居飛車党中心なら、やはり先手番でスタートダッシュをかけたいという人は多いはず」と、攻めの姿勢を崩さない棋士たちが積極的に時間を投じる可能性を示唆した。
持ち時間5分という極限の状況下で、たとえ1分でも削ることは致命傷になりかねない。しかし、研究が行き届いた「先手番」の利を捨てるのもまた勇気がいる。杉本監督が予見する「より深い戦略」とは。盤上の技術だけでなく、提示する「秒数」に込められた棋士たちの知略が、勝負の行方を大きく左右することになりそうだ。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロック(関東・関西は各2チーム)に分けた全8チームによって競う団体戦。各チームは8名の監督と、ドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成され、総勢40名が地域の威信をかけて戦う。5月30日から予選がスタートし、勝ち上がったチームによる準決勝および決勝戦は8月に生中継で実施される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


