15日、衆議院安全保障委員会において、共産党の田村智子議員と小泉進次郎防衛大臣の間で、予備自衛官の処遇改善を目的とした新法案をめぐる激しい論戦が繰り広げられた。
【映像】小泉大臣「ありがたい申し出」→国会笑いの瞬間(実際の様子)
田村議員は、自衛官を兼ねる公務員が招集に応じる際、これまで必要だった各省庁や自治体首長(任命権者)の許可を「不要」とする特例措置を問題視。「自治体の首長の権限を制限するものであり、公務の遂行にも影響がある法案ですが、提出にあたって、全国知事会や市長会・町村会、関係する労働組合などとはどのような協議が行われたのでしょうか?」と質した。
これに対し小泉防衛大臣は「あの、まず、前提となる認識が違いますので、今の回答が大変難しいなと思います。この法案が全国の首長の権限を制限をするという認識はございません」と回答。田村議員が「公務員は公務に専念する義務があるが、法案で特例を設けるんですから。公務員の兼業に関わる法案、これは自治体との協議も理解も得ることなく国会に提出するというのは、あまりにも乱暴だと思う」と畳みかけるも、小泉防衛大臣が「前提となる認識の、さらに前提が違いますので」と返すと、委員会室内には大きな笑いが起きた。
議論が平行線を辿る中、田村議員は「そんなこと聞いてない。ちょっと事務方(官僚)答えてください」と業を煮やして要求。さらに着席後には、自席からも「いや、わかってないからですよ」と厳しい指摘を飛ばした。
ここで委員長は小泉防衛大臣を指名。小泉大臣が「(事前に)“大臣問い”と私に全部来ていますので」と明かすと議場内には大きな笑い声と拍手が響いた。
小泉大臣がさらに「今のありがたい申し出ですので、これから事務方に答えさせたいと思います」と軽妙に指名を譲り、事務方の方に手を向けると再び委員会室に笑いと拍手が起き「えらい」というヤジも飛んだ。
ここで指名された廣瀬人事教育局長が答弁席に向かう途中、田村議員が自席から「任命権者の権限に関わる法案ではないんですか?」とさらに聞いた。
委員会室内がざわつく中、代わって登壇した防衛省の廣瀬人事教育局長は、法案の必要性を述べた上で、「訓練等で招集される際の職務専念義務の免除は許可権者の判断に委ねられ、勤務時間を割いて訓練等の召集に応じた場合、本務の給与は減額されている」という実態を挙げ、「招集に応じやすい環境を整備し、国の責務として、広く国民の皆様に予備自衛官等の職務の重要性についてご関心とご理解を深めていただけるよう努めることが必要となると考え、今般の立法措置を講じるものでございます」と答弁。
田村議員 は「任命権者の許可という任命権者の権限に関わるものを免除するんですよ。ちょっともうこの法案の一番の内容のところで大臣からこんな答弁が返ってくるとは。驚きとしか言いようがないんですね」と首を傾げ、「予備自衛官の招集命令」などについての議論に移った。
(ABEMA NEWS)

