左シャドーは臨機応変な運用も
一方で左シャドーは、現時点でまったくの不透明。純粋なクオリティーと実績で言えば伊東だろう。右サイドのイメージが強いが、ゲンクでは左サイドでも使われている。日本代表だとシャドーに入る際も右サイドが基本で、左サイドはあまり経験がないものの、スタッド・ランスで同僚だった中村と近い距離で連携しやすいというメリットもある。
また、プレッシング能力と打開力のバランスが最も南野に近い鈴木、フィニッシュ精度が高い中村、前からハメにいくなら右に出る者がいない前田も、先発候補に十分になりうる。
ちなみに、堂安の右シャドー起用は、久保を休ませる際のオプションか。塩貝と後藤はあくまでもFWであり、ボランチと絡んでのビルドアップなどMF的な仕事はあまり期待できない。彼ら2人はスタメン候補というよりスーパーサブ候補で、起用する際は実質的に2トップに近い形になるだろう。何度か試してきた3-2-3-2、3月のスコットランド戦で試した3-1-4-2などの布陣だ。
ただ、南野のプレッシング能力とここ一番での決定力、三笘の突破力とゴールセンスは誰か1人で埋められるものではないうえ、伊東、中村、前田、堂安などをシャドーに回す際には同時に両WBの起用法にも大きな変化が生じるという課題もある。左シャドーは明確な一番手を決めず、選手のコンディション、対戦相手、試合展開に応じて臨機応変な用兵を見せていくかもしれない。
実際、森保監督は会見で、「誰が出ても勝つ、誰が出ても機能する、がチームコンセプト。このW杯もチームの総合力で勝っていきたい」と改めて強調した。
はたしてW杯前最後のテストマッチであるアイスランド戦(5月31日)で、森保監督が左シャドーに誰を使うのか。先発はもちろん交代カードにも要注目だ。
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