
けがや病気で輸血が必要な犬のために献血を行う「供血犬」。多くの命を救う一方で、課題も浮かび上がっています。
【画像】3年前に重い血液の病気で命の危機に陥ったプードルのゴンくん(14)
高齢化で需要増 1分1秒争う
少しずつ膨らんでいく血液パック。けがや病気で輸血を必要とする犬に、血液を提供するドナーのことを「供血犬」といいます。
犬には、人間のような公的な「献血システム」はありません。小規模な動物病院では、輸血治療に対応できない場合もあり、ドナーをどう探すかが飼い主の悩みとなっています。
大阪市のクレア動物病院では、供血犬を飼育しています。
クレア動物病院 田中誠悟院長
「輸血が必要っていうのはかなり危機的状況ですし、緊急事態にそれ(ドナー)を探す時間が僕らにとってはマイナス。助けるためには、1分1秒1時間早いほうがいい」
動物病院が供血犬を飼育するケースは珍しいといいます。
「彼らにしかできない」
来院者
「自分では歩けなくなって、近くの病院へ行った。『輸血が必要』と言われて『お願いします』と言ったら、『血を提供してくれる犬も一緒に連れてきてください』と」
3年前、重い血液の病気にかかり、命の危機に陥ったプードルのゴンくん(14)。今すぐ血液を分けてくれる犬を探す難しさから、愛犬の命を諦める選択も頭をよぎったといいます。
それでも必死に手立てを探し、こちらの病院で輸血治療を受けることができました。ゴンくんは14歳になった今も、元気に過ごしています。
輸血を必要とする犬の治療は10年ほどで3倍から4倍に増えていて、それに伴い、もともと1匹だった供血犬を増やしていったということです。
田中院長
「『犬の血液をつくる』のは、彼らにしかできない仕事。その仕事を彼らがやってくれてる。ごめんとは思ったことはないです。いい仕事をしてくれてありがとう。彼らが満足できるような環境を整えるのが、僕らの恩返し」
(2026年5月18日放送分より)
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