
食品パッケージの変更が相次いでいますが、そもそもどうやって作っているのか、工場を取材してきました。
白黒の包装 どれくらい節約?
60代
「(Q.最初見た時はどう思った?)ちょっと違和感がある。ただ私は昭和の人間だからそれはそれで『逆にありかな』。本とか絵とかカラーのものがモノクロになるのか」
変わり始める日常の風景に、街の疑問の声です。
20代
「不思議。なんで白黒にしたのか気になる。色がなかったら安くなる?」
70代
「色が付いていないのはどうなのかなと思うけど、反対にインパクトがあって、今だったらいけるのかなと。これから先どうなるんだろうって生活に不安を感じている。影響はどこまでいくのか」
「白黒になったら一体、何が変わるの」こうした疑問を解消するため番組が訪れたのは、福岡県にある食品パッケージなどの工場です。
包装資材を製造
丸本 福岡工場
野口繁男工場長
「中にインクが入っている」
中では、巨大な機械が超高速で回転していたり、小刻みに上下運動を繰り返していたりします。そもそ
もパッケージの印刷は、どのように行われているのでしょうか?
「白く見えるところにインクが入る。へこんでいるところにインクを入れて、ローラーで押さえて透明部分に転写」
この円柱は、版画づくりで例えるならば、「版」の部分にあたります。また版画では、刀で彫っていない部分に色をのせて紙に刷る工程がありますが、パッケージ印刷ではこの機械によって、透明なフィルムにインクを写していくんです。こうした技術により、お菓子など500以上のパッケージを製造しているといいますが…。
丸本 西川暁大社長
「9割以上がナフサ由来。影響は大きいと思う」
中東情勢が大きく影響している石油製品の「ナフサ」が、原料の大部分を占めていました。
ポテトチップスの袋でいうと、フィルム、インク、接着剤など、100%ナフサでできているそうなんです。
「カルビーの件以降『モノクロにしたらいくらになる?』問い合わせも」
白黒にすることで、ナフサから作られているインクの色の数を、大幅に減らせるといいます。
「弊社では8色から2色にすると30%~48%くらいコストダウンが可能だと。かなりコストカットになると思う」
それでも、現状では白黒化に慎重な企業が多いといいますが、今後カラフルなパッケージは続けられるのでしょうか?
「原材料は届いているが、来月も再来月も安定的に続くか不安。今みたいに確保できづらくなると当然コストも上がる。パッケージはなくならずに、コストが上がり続けるのでは」
「異常事態」
一方で、すでに品薄状態が始まっている生活必需品もあります。
T★MART 鶴岡里司さん
「ごみ袋を見た瞬間に『あ!あった!』と言って、飛びついて買っていく状況。スーパー・ドラッグストア、ホームセンターでも品切れで、遠方からも買いに来る客がいる
千葉県市原市のスーパーでは、指定ごみ袋の入荷が滞っていました。
市原市民(60代)
「頭にきてますね。世界中が巻き込まれている」
異常な品薄は、原料の問題だけではないようです。市原のスーパーでは現在、市の指定ごみ袋の購入制限を行っています。
鶴岡さん
「今現在は、注文しても入ってこない状況になっている。今までは1カ月に3~4ケース売れた。3日~4日で全部売り切れる。点数制限の方をかけた」
訪れる客も影響を感じています。
市原市民(60代)
「たまたま(ごみ袋が)あった時はラッキーで買っている。いつもここを見ても(ごみ袋は)なかった。大変困ります。もうトランプさんが出ると怒りだけですね」
丸本の西川社長によると、ごみ袋も100%ナフサからできていて、中東情勢の影響を受けている部分はあるそうです。ただ、品薄の原因がナフサだけなのかというと…。
鶴岡さん
「自分が考えるには(ごみ袋)1週間で4~5枚しか使わない。50枚入りを(一度に)3つ買っていく客もいた。それを見て異常事態だと感じた。情報に踊らされない程度に購入を考えてほしい」
市は指定のごみ袋について、「複数の事業者が製造しており、現時点では例年と同程度の数量が安定的に供給されていることを確認している」としています。
(2026年5月18日放送分より)
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