■議員たちも歓迎
増え続ける政治サークルについて、現役議員たちはどう思うのか。
衆議院議員・伊佐進一氏は、集まった政治サークルの面々を「超スーパー政治意識高い系」と表現した上で、さらに政治に関心を持つ人々を増やすことについて、実体験も踏まえて述べた。
「みんなでちょっと政治の話をしようという取り組みに、私も参加させてもらっている。大阪の中学校だが、中学3年生が、模擬選挙をやっている。党の代表とか出してきて、そこでみんな議論をして、本当にガチで一人ひとりが討論までやり、最終的には投票箱まで借りてきて投票もする。これを1回経験すると、中学生から政治を見る目がだいぶ変わってくる」。
また同じく衆議院議員の川松真一朗氏も、政治家が働く現場を見てもらうことの重要性を訴える。
「現場を見てくれる人を増やしたい。1回も政治に触れたことがない人はたくさんいる。全ての国民の代表が政治家であって、全ての国民のルールを決める場所が国会なのだから、どの層の人たちにも触れてほしい。ある人から『政治家はしゃべっているだけで給料をもらっている』と言われてショックだったが、その裏でどんな努力をしているか。国会の議論だけでなく、1日24時間、どんな生活をしているかお見せしたい。政治を語る場面はどんどん増やしたいし、いろいろなアプローチがあってもいい。高齢の方から若者まで全てが一つになる瞬間が政治だ」。
一方で、若者の政治への関心が低いことが、日本国内が平和で安定しているという見方もあると指摘したのは、近畿大学 情報学研究所 所長の夏野剛氏だ。
「これは自民党の大物代議士の方が言っていたことだが、投票率が低い国は政治が安定しているという。日本でも昔、学生運動がものすごかった時は、本当に国論を二分するくらいだった。当時は特に社会主義、共産主義の国が強かったので、その影響を受けている人たちがいて、日本のあり方はどうだという時で、最も政治に関心があったのは学生だった。今、日本の失業率はすごく低い。ドイツやフランスは若年層の失業率が高い。だから移民についてもすごく問題になるが、今の日本には比較的争点が少ないのではないか」。
若年層の投票率が高いことが、国の安定とはイコールではないことを他国を例にして述べる。
「韓国は、大統領が変わると全てが変わる。前の大統領も、監獄に入るか殺されるかという不安定ぶりだ。最も投票率が高いというニカラグアも、ここは命を失うかもしれないという状況にある。確かに日本は(経済的に)世界からどんどん抜かれて下がってはいるが、しかし目前の仕事もあるし、あまり争点がないと思っているように見える。若者が政治に興味を持ってもらった方が絶対にいいが、結果的に数字が示しているのは、もしかしたら平和なのかもしれない、危機感がないという点だ」。
(『ABEMA Prime』より)

