では、座ったままで心拍数が160bpmを超える状況とは、一般人の日常生活に例えるとどれほどの極限状態なのか。「試験本番や大事な面接、事故にあった直後などです」と獺ヶ口四段。「健康な人が頻繁に経験するものではないと思います」と、対局中の尋常ならざる身体の反応を表現した 。
それほど心臓が激しく動くなら、将棋の対局で消費されるエネルギー(カロリー)もスポーツ並みに大きいのだろうか。獺ヶ口四段は「カロリーを最も消費するのは筋肉ですので、スポーツには及びません」と明確に答えた。
その根拠として、獺ヶ口四段は海外の研究を提示する。「チェスの対局とランニングを比較した研究(Rodopluら、2022※)では、30分間のエネルギー消費はチェスが平均約157 kcal、ランニングが平均約283 kcalで、ランニングのほうが明確に大きいと報告されています」。
「将棋が多くのカロリーを消費するのであれば、私は脂肪肝になっていない」!?