激しい上下動が予想される秒読みの中での見どころとして、「残り数秒になっても心拍数に変動がない人がいれば、その棋士は『判断』トリガーをうまく操っている達人です」と獺ヶ口四段は挙げている。
さらに今大会は、地域を背負う「団体戦」である。この心理的要因は心臓にどう影響するのか。獺ヶ口四段は「他者の期待や責任感は、心臓の働きにかなり強く影響します」と断言する。「『自分が負ける』だけでなく、仲間・地域・応援してくれる人の期待を背負うわけですから、このような 社会的意味づけが、『危機』の負荷を増やします 」と獺ヶ口四段は解説を深めた。
一方で、プラスに働く面もあるという。「他方で、 心理的安全性が担保されているチームでは、『危機』へのストレスが逆に少なくなるかもしれません 」と獺ヶ口四段 。「チーム内でのコミュニケーションの取り方が、いかに仕事のパフォーマンスに影響するのかという点でも貴重な実験だと思います」と獺ヶ口四段 。団体戦ならではの精神状態が、心拍数を通じてリアルに伝わってくるはずだ。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロック(関東・関西は各2チーム)に分けた全8チームによって競う団体戦。各チームは8名の監督と、ドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成され、総勢40名が地域の威信をかけて戦う。5月30日から予選がスタートし、勝ち上がったチームによる準決勝および決勝戦は8月に生中継で実施される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


