弱り続ける「円」OECD内では“最弱”との指摘も 経済専門家たちが危惧する「円の刷りすぎ」と「競争力の低下」をどう抜け出すのか

ABEMA Prime
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■どうすれば円安から抜け出せる?

世界各国のGDP
拡大する

 構造的円安をめぐる経済政策では、専門家からそれぞれ異なるアプローチが提示された。 藤巻氏は、世界中にばら撒いてしまった円の回収が必要だと述べる。

 「為替の円安を止めるためには金利を上げる。もう一つは、ばら撒きすぎた円を回収することだ。この1年間、日銀は隠れながらも少し回収し、1990年代の10倍だったところが、今は9倍ぐらいになっている。保有国債を減らさないことには、ばら撒いた円は回収できないし、長期金利も上がると思う」。

 その上で、政策金利を上げることが中小の金融機関に与えるダメージの大きさについても触れた。

 「金利を上げると日銀も保険会社も、中小金融機関もみんなおかしくなるし危なくなる。だから本来、金利は上げるべきだが上げられないというのが現状だ。メガバンクの業績がいいのは、昔持っていた長期国債を、全て日銀に売りつけたから。それにより、リスクは全部日銀にあって、メガバンクは非常に健全な状況にある。しかし中小金融機関はなかなか貸し出し先が見つからず、窮地に陥っている」。

 また飯田氏は、失われた競争力をもう一度取り戻すことこそが、円安の脱却と日本経済の復活の道だと述べる。

 「日本経済の大きな問題の一つは交易条件。日本の輸出品の値段が大して上がらない状態が続いている。日本企業がしっかりと高い値段で売れるものを作れる体制になるのか。自動車も家電製品も非常に品質はいいと思うが、その割に大した値段で売れていない。この状況を変えない限り、金融政策をしても最終的に日本経済の成長は求められない。もう一つはGDP。15歳から64歳までの人口で割った1人当たりのGDPは、G7の中でもまあまあ伸びている方だ。65歳以上の方の割合が極めて高い経済になっていく中で、現役世代の活力をどう取り戻すか。企業の話と現役世代の話、この2本立てで経済政策を考える必要がある」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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