将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Aリーグ第1試合、TDIルシーグ横浜VS九州サザンフェニックスが5月30日に放送された。試合は九州サザンフェニックスが通算5勝2敗で勝利を収めたが、両チームが激突した第4局の最終盤で、盤上の駒が立つ“珍事”が発生。対局後に監督から異例の申し立てが行われるなど、スタジオが騒然となる一幕があった。
今大会から対局者が「心拍計」を装着して盤に向かう新たな試みが導入され、極限の勝負における棋士たちの精神状態にも注目が集まっている。そんな中、チームスコア1勝2敗で迎えた第4局にTDIルシーグ横浜のエース・伊藤匠二冠(叡王、王座、23)が登場。九州サザンフェニックスの深浦康市九段(54)監督との大一番となった。先手番入札制度では、伊藤二冠が「先手で指したい」と34秒を入札したものの、深浦九段が41秒を入札。これにより、伊藤二冠は後手番に回ることとなった。
戦型は深浦九段が得意の雁木を採用し、伊藤二冠もそれに応じて「相雁木」へと進行した。対局は先手の深浦九段が優勢に立ち、激しく攻め立てて勝利目前に。土壇場で伊藤二冠が猛烈な追い上げを見せ、あわや逆転かとも思われたが、深浦九段がベテランの意地で踏ん張る緊迫の終盤戦となった。
「着手未完了のままチェスクロックを押したのではないか」
