将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Aリーグ第1試合、TDIルシーグ横浜VS九州サザンフェニックスが5月30日に放送された。試合は九州サザンフェニックスが通算5勝2敗で勝利を収めたが、今大会から導入された新ルール「先手番入札制度」を巡る極限の駆け引きと、ある棋士が提示した驚愕の数字に対する対戦相手のリアクションに、ファンが大いに沸く一幕があった。
今大会は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒が加算されるフィッシャールール。スリリングな“超早指し戦”であることに加えて、ファンはもちろん棋士の間でも大きな話題となっているのが、今大会より採用された「先手番入札制度」だ。対局開始前に、両対局者が先手番を得るために削ってもいい持ち時間を「競り」にかけ、高い時間を提示した方が先手番を獲得する。提示した時間はそのまま自身の持ち時間からマイナスされるため、先手を取るか、時間を取るかという高度な戦略が求められる。
今回が開幕戦ということもあり、互いに探り探りの入札が続いていた。初戦で横浜の斎藤明日斗六段(27)が白星を飾るも、その後は九州の佐々木大地七段(30)、西田拓也六段(34)、深浦康市九段(54)が怒涛の3連勝。九州がスコア3勝1敗とリードして迎えた第5局は、九州・永瀬拓矢九段(33)と、横浜・阿久津主税八段(43)の対戦となった。
永瀬九段「少し多めに出したい」「ここは豪勢に」
