
高市早苗総理大臣はナフサ由来の石油製品について、「年度を越えて供給継続が可能になる」と明らかにしました。しかし、現場ではナフサ不足を巡る騒動に疲弊し、倒産を決めた会社も出てきています。
【画像】「年を越えて」から「年度を越えて」と期間を3カ月ほど延ばした高市総理
苦渋の決断「最後の一押し」
屋根や外壁などの外装資材をメインに販売していた株式会社高木。先月14日、横浜地裁から破産開始の決定を受けました。
ナフサ不足による“諦め”が倒産の原因だといいます。番組は直接、社長に話を聞くことができました。
「諦めの最後の一押しをされたぐらいで、直接ナフサが(原因)とは思ってはいないけど。自分の心には一因はあるという感じ」
1954年に創業し、長年、地元の建築業者を支えてきた高木。資材の高騰などで経営環境が厳しさを増す中、ナフサ不足が最後の一撃となり、苦渋の決断を余儀なくされたといいます。
「(ナフサ不足で)また余計に建築業界とか厳しくなるなと想像をして、ただでさえ(経営が)厳しい状態なのに、もう無理だなと思った。結構ギリギリまで悩んで、先行きないなと事業停止した」
今後も、ナフサの供給不安が続くと、多くの企業がリスクに直面する恐れがあることが分かってきました。
供給不安続けば企業リスク
帝国データバンクによると、今後もナフサの供給不安が続いた場合、多くの企業がリスクに直面する可能性があるといいます。
帝国データバンク 篠塚悟さん
「弊社で4月上旬に行ったアンケートでは、(ナフサ不足が)6カ月程度続くと“主力事業の縮小を検討しないといけない”そういう回答している企業が4割強に上る」
2日、中東情勢に関する会議に出席した高市総理は、次のように述べました。
「ナフサ由来の化学製品を含む石油製品は、年度を越えて供給継続が可能となります」
ナフサ由来の化学製品について、これまで「年を越えて供給できる」と説明していましたが、「年度を越えて」と期間を3カ月ほど延ばし、来年の春先まで確保のめどが立っていることを明らかにしました。
工務店などから足りないという声が上がっていたシンナーについては、次のように話しました。
「(塗料やシンナーの)原料であるトルエン・キシレンの石油化学メーカーのみならず、石油元売りからも従来を大きく超える量をシンナー・塗料メーカーなどに新たに直接供給することで、例年の需要の1.8倍の供給を可能にします」
(2026年6月3日放送分より)
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