
旭川市で女子高校生が殺害された事件の裁判で、被告の母親が証言台に立ちました。母親の話に内田被告が涙を流しました。
【画像】「幼いころから明るくて陽気でとても人懐っこくて…」母親の言葉に涙
母親の言葉に“涙”
内田被告の母親 (弁護側証人尋問)
「幼いころから明るくて陽気でとても人懐っこくて、おじいちゃんとおばあちゃんが大好きで…いつも家に遊びに行っていました」
その瞬間、内田梨瑚被告(23)は、涙を流したということです。
3日に法廷で証言したのは、内田被告の母親です。
内田被告は、旭川市の高校を卒業し母親と同じ会社で、化粧品販売員として働いていたといいます。
内田被告の母親 (弁護側証人尋問)
「私と梨瑚の会社が同じでたまたま募集していて、私の友人の推薦があったり、梨瑚が美容関係に興味があったので、できるのではと思って『受けてみたら』と言いました。なれない仕事でしたが、本人が頑張っていたと思います」
弁護側
「今回の事件はどうして起こってしまったんだと思いますか?」
内田被告の母親
「後先考えずに自分の欲求のために、まわりを振り回して間違った行動を取ってしまった。成人していましたが、大人になりきれず人としても未熟で正しい判断ができなかったんだと思います。女子高校生に怖い思い、痛い思い、苦しい思いをさせて、将来の夢を奪ってしまい、本当に申し訳なく思っています」
“殺意について”踏み込んで発言
内田被告は2024年、旭川市で当時19歳の女と共謀して、女子高校生に暴行を加え、川に落として殺害した罪などに問われています。
内田被告はこれまで監禁については認めたものの、殺人などについては否認していて、殺人の実行行為や殺意があったのかどうかが争点となっています。
内田被告は3日、殺意についてこれまでより踏み込んで発言しています。
検察側 (検察側被告人質問)
「女子高校生が車から降りようとした時、あなたは何をしました?」
内田被告
「髪を引っ張って、顔をたたきました」
検察側
「ほかは?」
内田被告
「下半身を蹴ったり、胸倉をつかみました」
旭川市内のコンビニで逃げ出し、助けを求めた女子高校生を捕まえて暴行したとされています。
検察側 (検察側被告人質問)
「コンビニで、女子高校生を店の外に引きずり出しましたね?どんな気持ちだったと思いますか?」
内田被告
「これ以上耐えられない、助けてと言って、勇気を出して助けを求めたと思います」
検察側
「あなたはどんな気持ちでしたか?」
内田被告
「初めはびっくりしました。(その後は)面倒だなと思いました」
検察側
「どれくらい腹が立って、検察官にどう説明したか覚えていますか?」
内田被告
「ナイフがあったら、刺していたと思うくらい腹が立っていましたと話しました。店員には助けを求めるのに、親にはどうして助けを求めないのか、いろんな人に迷惑をかけているのが、分からないのかとイライラしました」
橋の欄干に座らせ…
内田被告らは監禁の際、旭川市内の神居古潭へ女子高校生を連れて行き、橋の欄干に座らせたとされています。
裁判官 (被告人質問)
「あなたは女子高校生のどこをどう押したのですか?」
内田被告
「女子高校生の右手を外すような感じで、押すというよりは外すような行動をとりました」
裁判官
「女子高校生はどうしましたか?」
内田被告
「自力で戻ってきました」
内田被告によると、女子高校生は一度欄干から落ちたものの、自力で戻ってきたといいます。
検察側 (検察側被告人質問)
「うまくケーブルにつかまったりしていなければ、川に落ちていたと思いませんか?」
内田被告
「はい」
検察側
「殺人の実行行為になるのではないですか?」
内田被告
「実際に落ちたのであれば殺人の行為になると思います」
被告に殺意があったのか
検察側は、内田被告に殺意があったのかどうか、問います。
検察側 (検察側被告人質問)
「橋の中央に移動した理由について、取り調べでなんと答えた?」
内田被告
「怖がらせるためです。橋の下に川が流れていて、ゴーという音が聞こえたり」
検察側
「なぜ欄干に座らせることが、危険な思いをさせることに?」
内田被告
「バランスをとっていないと落ちてしまうからです」
検察側
「落ちたら死ぬと分かっていましたか?」
内田被告
「はい」
検察側
「それは殺意があるということでは?」
内田被告
「今は思います。当時は殺意をもって、欄干の上に座らせていたわけではないですが、今はそんな危険なことをしていたので、殺意があったんじゃないかと言われるのは、当然だと思います」
検察側
「女子高校生を川側に向かせて『死んでみろ』と言いましたね?」
内田被告
「はい」
検察側
「ここから飛び降りたらあなたが殺したことになると思いませんか?」
内田被告
「分からないです」
遺族の手紙も
これまでも内田被告は、転落させておらず女子高校生をおいて立ち去った後に「叫び声が聞こえた」としています。
検察側 (検察側被告人質問)
「なぜ様子を見に行かなかった?」
内田被告
「ダンという音が聞こえて、その時は落ちたのかなと思いましたが、その橋にもどって女子高校生がいないのを確かめるのが、怖かったです」
検察側
「なぜ落ちたと思ったのですか?」
内田被告
「見てないので分かりません」
3日、法廷では亡くなった女子高校生の遺族の手紙が、読み上げられました。
死亡した女子高校生の母親
「恐怖、怒り、悲しみがどれほどだったかと思うとやり切れません。一番の願いは生きて返してもらいたいということですが、それはかないません。そうである以上、極刑を望みます」
(2026年6月3日放送分より)
この記事の画像一覧
