——そんなひかるは劇場型落語と呼ばれるアプローチで落語を披露していくわけですが、高橋さんご自身は稽古を通じて、どのようにひかるとしての落語を探っていったのでしょうか?
高橋:私自身はありがたいことに役柄と環境がすごく似ていたこともあって、「芝浜」を覚えるときに、「ひかるの落語として、芝居をこってりめに覚えたほうがいいですか?」と師匠に聞きに行ったことがあったんです。
答えとしては「まずは今まで通り、高橋さんとして芝浜に向き合う方向で」ということで、まずは高橋李依として落語家さんが歩むべき道に挑んでいって、自分が落語と向き合う最善の努力をしていきました。
きっとひかるもそういう道のりを歩んでいるだろうし、声優っぽく落語をやろうとしてやっているわけではなくて、たまたま自分からこぼれ出てしまったものが声優っぽいと言いますか。
そういう部分も作品の足しとして見込まれているのか、人間性まで含めてオーディションで合格をいただいているのではないか。私が落語をやったらひかるになるだろうって思って選んでくれたのかもって、スタッフさんを信じた気持ちですね。
——ちなみに、落語は口伝で習得していきますが、稽古・練習をしていくうえでは役者としてのアプローチが活きることはあったのでしょうか?
高橋:私は別物だなと思いました。落語のお稽古に行くときは噺家の卵としての気持ちで行っていたので、使っている脳みそや心意気のようなものも違うんじゃないかなって。声優のお仕事としても、たとえばアニメのアフレコやナレーション、イベントや生配信のお仕事などいろいろあって、そのなかに「落語を勉強中」ということを新しく増やしたというイメージでしょうか。
なので、自分の持つ一面が増えたというくらいの感覚で、活かせるかどうかとか、活かされていることなどは、ゆくゆく気づくことなのかなと。まだその化学反応は自分でキャッチできていないです(笑)。
高橋がどのようにひかる役に向き合って、芝居や落語を表現していくのか。『あかね噺』を見る上で、ぜひ注目してほしいポイントだ。
取材・撮影・テキスト/kato
(C)末永裕樹・馬上鷹将/集英社・「あかね噺」製作委員会
TVアニメ『あかね噺』一挙放送スケジュール
①1〜9話
6/5(金)16:00〜20:30(ABEMAアニメch)
②1〜10話
6/10(水)15:30〜20:30(ABEMAアニメch)
6/10(水)21:00〜26:00(ABEMAアニメ3ch)




