■3カ月で10キロ減 マンジャロで痩せた当事者
実際に使用している当事者は、どのような経緯で薬に頼ったのか。マンジャロにより、3カ月で10キロ痩せたというキャバクラ嬢・みらのさんは、職業上の理由を語った。
「職業上、自分が商品なので痩せないといけないと思った。最初は自力で頑張ったが、毎日お酒を飲む仕事なので限界があり、とうとうマンジャロに頼った。実際10キロほど痩せて、売上もいい方向に変わったのは事実だ」。
みらのさんは、ネットで「マンジャロ 購入できるクリニック」と検索し、オンライン診療のビデオ通話を通じて、ダイエット目的であることを伝えた上で処方を受けたという。懸念される副作用についても「みんなが言うような、吐くまでの副作用は正直感じなかった」と述べた。
その上で「実際に痩せて自信が持てたので、全否定はできない。歯列矯正と同じ感覚で、しなくていい人もいるけれど(太っている)自分が嫌だからやる。一つの選択肢としてあってもいいのではないかと思う。ただ、病院からちゃんと買おうというところだけはちゃんとした方がいい」と、使用について一定の理解を求めた。
一方で、副作用により使用を控えるようになった当事者もいる。キャバクラ嬢・まりあさんは、マンジャロにより2カ月で6キロの減量に成功したものの、徐々に薬への耐性がついてしまったという。
「だんだんと効かなくなってきて、外出先で使用量よりも少し多めに打ってしまった。その時に迷走神経反射的なものが体に起きて、この先も使い続けたら良くないなと気づいた。マンジャロが問題視され、急性膵炎などのいろいろなリスクが公になってきたため、未来の健康リスクを考えて使用はやめていく方向だ」。
高須氏はこの「耐性と依存」の恐ろしさを専門的見地から補足した。「長期間使用してやめた人は、1年以内に元の体重に戻る人が6割というデータがある。また、リバウンドも通常のダイエットよりも4倍早いというデータもある。人工的に脳の食欲を抑えつけているため、投与を突然やめるとリバウンドで過剰に食欲が出てしまう。結果としてやめられなくなり、依存症になってしまう若い女性が急増している」。
さらに、まりあさんは、本来の上限である15ミリを超える「20ミリ」を、知識がないまま打ってしまった過去も告白。これに対し、モデル・タレントの西山茉希氏は「知識がないまま手にしたからそういうことが起きる。医師から簡単に渡される時代になることへの怖さがある。国と医師でしっかりした法律を作ってほしい」と危機感を示した。
■根本にある過剰なルッキズムと“洗脳”
