
オランダを訪問中の天皇陛下は、晩餐(ばんさん)会で18分間スピーチし、平和への思いを述べられました。
直前まで皇后さまと表現推敲
天皇陛下は18日、オランダ・ハーグにあるマウリッツハウス美術館で、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞されました。
前の日にアムステルダム王宮で開かれた晩餐会で、陛下は戦争の記憶を語り継ぐ大切さを18分間の英語のスピーチに込めました。
「先の大戦の中で、多数の民間人を含む多くの尊い命が失われ、多くの人が傷ついたことは誠に悲しむべきことであります。私たちは絶えず謙虚に過去の歴史から学び、悲しみを繰り返さないよう、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければなりません」
社会部 秋本大輔記者
「スピーチの内容については、皇后さまと共に晩餐会に臨むギリギリの時間まで表現を推敲(すいこう)された」
続くオランダとの交流
第2次世界大戦で、日本とオランダは敵対した過去があります。1971年、昭和天皇がオランダを訪れた際には、大勢の市民が日の丸を焼いて抗議しました。
それでも、オランダ王室と日本の皇室の交流は途切れることなく続きました。
2000年、上皇ご夫妻がオランダを訪問した際には、学生らに気さくに話しかける姿も見られました。
当時の皇后・美智子さまがオランダの子どもを抱きしめる姿は、日本でも大きく取り上げられました。
交流を重ねながら、平和への想いは上皇さまから陛下へと受け継がれています。
両陛下は晩餐会に先立ち、戦没者慰霊碑を訪れ、およそ1分半、黙祷(もくとう)しました。お二人の姿を見つめたオランダ国民はこう話します。
「私たちの王室ととても親しい関係で、良好な関係を築き助け合っています」
「つながりを保ち続けることはとても重要だし、顔を合わせることは、会わないことよりもずっと大切です」
(2026年6月19日放送分より)
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