しかし、ここから絶対王者が見事な逆襲を見せる。第5局で神戸の豊島将之九段(36)を下していた藤井竜王・名人は、後がない第7局から再登場すると、圧倒的な実力を見せつけるように怒涛の3連勝。盤外の駆け引きが要求される新ルール「先手番入札制度」にも冷静に対応し、チームを絶体絶命の危機から救い出した。
ドラフト会議で自ら引き当てたエースの大活躍は、まさに羽生監督の狙い通り。激闘を終えた藤井竜王・名人は「8回戦の佐藤九段との将棋は恥ずかしい見落としをしてしまい、内容としては決して褒められるものではなかったかなというのが正直なところ」と謙虚に語りつつ、「自分としても全力を尽くして、結果としてチームに貢献できたことは非常に嬉しく感じています」と充実感をにじませた。
「藤井さんが自力を発揮していただいた」
