
生ごみを荒らす厄介者としてのイメージが強いカラスですが、東京都内の生息数がピーク時の2割ほどまで減少しています。何が起きているのでしょうか。
都内のカラス 8割も減った
カラスなど、害鳥の駆除を専門に行う松田立樹さん。例年、4月から6月は繁殖期にあたり、カラスによる被害が多くなる時期だといいますが…。
害獣・害鳥駆除「ROY」 松田さん
「年々減少傾向にあるといいますか、ここ5~6年で60%くらい減ってきたようなイメージがある」
この日も、カラスに遭遇することはありませんでした。
東京都のカラスの生息数は、2001年度のおよそ3万6000羽をピークに、現在は7500羽ほどまで減少しています。この25年ほどで、およそ8割減ったことになります。
これは2002年の渋谷センター街の様子です。当時は、街中の至る所にカラスが集まり、被害が深刻になっていました。
あれから20年あまり。カラスを見かけることも少なくなってきました。
かつてカラス被害が多発していた上野動物園、現在はほとんどカラスの姿は見当たりません。
全く同じ2010年5月8日の様子を比べても、以前は地面や木の枝にたくさんのカラスが確認できますが、今年はやはり、カラスを見つけることはできません。
ごみ対策徹底 思わぬ影響
なぜカラスはいなくなったのでしょうか。
宇都宮大学 杉田昭栄名誉教授
「これは二十数年かけて、ごみ対策を徹底してやったからこそ、減ったというのが大きな原因です。早朝の収集からバブル期のフードロスの問題もなくなって、餌(えさ)が減ってくると(カラスが)栄養も取れなくなるし、繁殖率も下がってきます。つまり、生む子どもの数も減ってきます。そういうことがいくつか重なって(カラスが)減ったと」
カラスが減りすぎることで、思わぬ影響を与える可能性もあるといいます。
松田さん
「(カラスは)生き物の死骸を処理してくれる役割分担があったり、虫なども食べてくれる。カラスが減ったことで何か感染症のリスクとか、そういったところも徐々に関わってくるのかなと思います」
(2026年6月22日放送分より)
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