■SBNRが広まる背景「これさえやれば大丈夫というものが薄れた」
博報堂、生活者発想技術研究所の伊藤幹氏は、SBNRが広まっている背景について、「コロナの感染症、戦争、格差拡大など、これさえやっておけば大丈夫というものがどんどん薄れた世の中になってきている」と分析する。
かつては会社が守ってくれた時代もあったが、今はそうではない。「他人の価値観や環境に左右されない、自分の中だけで信じられるものを持とうとする人が増えてきている」。
また、消費行動の変遷という観点からも「1960年代は良いものを持つモノ消費が豊かさの象徴だったが、90年代頃からは体験消費へとシフト。近年はさらに自分自身の心を整えるという精神的価値にお金を使う人が増えてきた」と解説する。
サウナブームや筋トレ、推し活なども、こうした文脈で捉え直せるとする。「日本人にとってはそれがただの生活習慣と思えるようなことも、海外から見れば非常にスピリチュアルな国として映っている」と語った。
■「スピリチュアル的なもので人生被害に遭っている人は結構いる」
